鑑賞記録(2022.1.25その①)リドリー・スコット監督のアミューズメントパークへようこそ!『ハウス・オブ・グッチ』2021 OSシネマズミント神戸

鑑賞記録(2022.1.25その①)

御歳84歳!!

リドリー・スコット監督の

アミューズメントパークへようこそ!

 

『ハウス・オブ・グッチ』2021 

OSシネマズミント神戸

 

『ハウス・オブ・グッチ』2021/159分/アメリカ/カラー

サラ・ゲイ・フォーデンの同名ノンフィクション小説を基に、リドリー・スコットが映画化。

 

原題

House of Gucci

 

一言あらすじ

イタリアのファッションブランド『GUCCI』の創業者一族の崩壊を描いた物語。

 

感想

まるで、

リドリー・スコット監督が造った、

アミューズメントパークにでも

いるかのように、

 

あっという間に時間が過ぎ去った!!

 

 

2時間半の長尺であることを

まったくもって!

一切感じる隙を与えない!!

 

展開・画・音楽等々で

終始観ているものを釘付けにする。

 

 

サスペンス的お話と

エンタテインメント的

アトラクションの融合に

見事、

観ているものを乗り合わせた!

 

 

お話は、

世界的ハイブランド

『GUCCI』一族の崩壊を描く。

 

 

金・名誉・権力・愛・憎悪・・

 

 

美しく楽しかった時は、

一体どこから狂い始めたのか・・・

 

自分で気付きもしないうちに、

富や権力などの味わいは、

 

一度齧ったら最後、

 

禁断の林檎の蜜の如く

人間の欲望に

知らぬ間に入り込んでくる。

 

 

野心家だったら尚のこと、

特に野望がある人間でなくても、だ。

 

 

同じ状況に陥れば、

誰しもが

彼らの様に欲望の渦に

巻き込まれる可能性を孕んでいる。

 

 

最後の結末までの

心理的描写も

しっかり描かれており

矛盾点は特に感じなかったので

物語に入り込めた。

 

 

仕草一つで、

人物の考えや状況が見て取れる

撮り方も見事。

 

 

しかし・・・

桁の違う富を得た人々の話で

円満な話を聞いたことがない・・・

 

 

まぁそもそも世界の1%の話だろうし、

しかも円満なら、

そんな噂が立たないだけなんだろうが。

 

 

ある程度の富は羨ましいが、

大きすぎる富も中々大変だな~

 

 

先程、誰でも同じ状況なら~

なんて例えたが、

そうそう同じになるこっちゃないけど!!

 

経済的状況は、

庶民には、ちょっと他人事かなww

 

 

心理的状況は、

全然他人事じゃないけど!!

 

 

 

映画中、

少し気になった点は、

 

パーティーのシーンが

どうみても2000年代以降の

つい最近のパーティにしか見えないww

ってことと、

 

部屋もクールゴージャスだが、

イマドキな感じ過ぎて、

時代が80~90年代って感じがしないww

 

と思ったのは私だけか!?

 

忠実に再現してたらゴメンナサイ・・・

私の個人的で勝手なイメージです。。。

 

 

そんなツッコミ言いつつも、

リドリー・スコット監督!

 

84歳なんて

信じられません!!!!

 

 

このクリエイティビティー!

エンタテインメント性!!

 

 

恐るべき巨匠・・・

 

 

昨年『最後の決闘裁判』観たとこなのに、

こんな大作を立て続けに発表するとか、

 

あり得るのか!?

 

恐ろしいことにあり得ている!!

 

 

どんな頭と体してんだと思いますね。

 

監督の驚異的なパワーを感じます。

 

恐れ入りました!!

 

 

まだまだ現役!!

まだまだトップオブトップ!!

 

存分に楽しませていただきました。

 

 

あと、言わずもがな、

アル・パチーノの貫録ね!

やっぱりドン。ww

 

役者の皆様も素敵です。

 

ぜひ、劇場でご覧ください。

 

ちなみに、

キネマ旬報2022年1月上・下合併号は

鑑賞してからちゃんと読もうと思っていたので

これから読もうと思います。。。

 

ついでに言うと、

今月全然映画館に行けてませんが・・・

 

(2022年映画館鑑賞3本目。合計30本目)

 

スタッフ

監督:リドリー・スコット

脚本:ベッキー・ジョンストン、ロベルト・ベンティベーニャ

原作:サラ・ゲイ・フォーデン

原案:ベッキー・ジョンストン

撮影:ダリウス・ウォルスキー 音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ 美術:アーサー・マックス 衣装:ジャンティ・イェーツ 編集:クレア・シンプソン 製作:リドリー・スコット、ジャンニーナ・スコット、ケビン・J・ウォルシュ、マーク・ハッファム 製作総指揮:ケビン・ウルリッヒ、ミーガン・エリソン、エイダン・エリオット、マルコ・バレリオ・プジーニ、アーロン・L・ギルバート、ジェイソン・クロス 

製作会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)、ブロン・クリエイティブ、スコット・フリー・プロダクションズ

配給:ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング、ユニバーサル・ピクチャーズ、東宝東和

 

キャスト

パトリティア・レッジアーニ:レディ・ガガ

マウリツィオ・グッチ:アダム・ドライバー

パオロ・グッチ:ジャレッド・レト

ロドルフォ・グッチ:ジェレミー・アイアンズ

ジュゼッピーナ・アウリエンマ(ピーナ):サルマ・ハエック

アルド・グッチ:アル・パチーノ

ドメニコ・デ・ソーレ:ジャック・ヒューストン

トム・フォード:リーヴ・カーニー

パオラ・フランキ:カミーユ・コッタン