鑑賞記録(2022.7.6)3年連続ベルリン国際映画祭【銀熊賞】受賞!ホン・サンス監督『イントロダクション』2020@シネ・リーブル神戸

鑑賞記録(2022.7.6)

3年連続ベルリン国際映画祭【銀熊賞】受賞!

ホン・サンス監督

イントロダクション』2020

@シネ・リーブル神戸

『イントロダクション』2020/66分/韓国/モノクロ/1.78:1/モノラル

3年連続ベルリン国債映画祭【銀熊賞】受賞。『逃げた女』(2020 監督賞)、『イントロダクション』(2021 脚本賞)『The Novelist’s Film』(2022 審査員大賞)

コロナ禍で撮影された、ホン・サンス監督の長編第25作目。

紹介、入門、導入、序文など、そこに込められた全ての意味を内包したと監督が語るタイトル「イントロダクション」、そして観る者の想像力を豊かに押し広げる語りを通して、ままならない人生の中でもがく、未熟な若さゆえの痛みと愛おしさを、モノクロームで詩情豊かに紡いだ青年ヨンホをめぐる三つの物語。

(↑本作公式サイトより一部抜粋引用)

 

受賞

ベルリン国際映画祭(第71回、2021年開催)

銀熊賞(最優秀脚本賞):ホン・サンス

 

原題

인트로덕션
(英題:Introduction)
 

あらすじ

将来の進路も定まらず、まだ何者にもなれないナイーブな青年ヨンホ。韓国とベルリンを舞台に、折り合いの悪い父、夢を追って海外に旅立ってしまった恋人ジュウォン、息子の進路が気がかりな母との再会と三つの“抱擁”を通して、一人の若者の人生が紐解かれていく。誰もが経験する青年期の迷いや喪失、孤独を抱え、恋に夢に破れながらも、やがて心安らぐ温もりに満ちた瞬間が訪れる…。(本作公式サイトより)

 

感想

ホン・サンス監督

初鑑賞。

 

 

監督・脚本のみならず

撮影・編集・音楽まで

 

全部やってるんですね・・・

 

知りませんでした。

 

 

す、凄いですね・・・

 

 

 

基本的に長回しなので

 

カメラが誰を捉えるかというところで

目線が変わることがあるけれど

 

 

大抵、一定時間は

同じ様な画が続く。

 

 

 

時間がかなりゆっくりと流れるタイプの

映画だった。

 

 

 

この作品は

なぜモノクロなのだろうと

観ているときは疑問だったが、

 

 

 

青年の迷いや

彼自身にもわからない

どこか晴れない心情を表しているのだろうか。

 

 

 

音声も

基本そのまま使われている様に感じた。

 

 

今、すぐそばを通る車の音や

風、波の音など

 

入ってくる音声を制御していない。

 

 

ありのまま、だ。

 

 

 

冒頭、彼の父に何があったのか

 

そして彼との関係はどうなったのかなど

 

はっきりわからないこともあるし、

 

 

何やらある程度

こちらが想像力豊かに

解釈する力が求められるような

 

 

そんな風にも感じた。

 

 

 

誰しもが通る

悩める若き日々。

 

 

 

ラストシーン

彼は何をそこに見たのだろう・・・

 

 

 

想像する余白が

残されている。

 

 

 

(2022年7月10本目。本年度236本目、映画館106本目)

 

 

スタッフ

監督・脚本・撮影・編集・音楽:ホン・サンス

配給:ミモザフィルム

 

キャスト

ヨンホ:シン・ソクホ

ジュウォン:パク・ミソ

俳優役:キ・ジュボン

ヨンホの母:チョ・ユニ

ジュウォンの母:ソ・ヨンファ

画家役:キム・ミニ