鑑賞記録(2022.6.26)上野昂志 氏【黄昏映画館】刊行記念上映会!伊藤大輔監督『鞍馬天狗 黄金地獄』1942@シネ・ヌーヴォ

鑑賞記録(2022.6.26)

上野昂志 氏

【黄昏映画館】刊行記念上映会!

伊藤大輔監督

鞍馬天狗 黄金地獄』1942

@シネ・ヌーヴォ

 

『鞍馬天狗 黄金地獄』(※『鞍馬天狗 横浜に現る』改題再公開版)1942/90分/日本/モノクロ/16ミリ

上野昂志による異貌の日本映画史「黄昏映画館」刊行記念上映会《2022年6月25日(土)~7月22日(金)》で、大阪・九条のシネ・ヌーヴォにて開催中の企画。

明治4年の横浜、贋金事件、ヘボン博士、そこに鞍馬天狗という、この組合わせはすべて伊藤大輔が考え、脚本にしたものだが、その着想の面白さにもまして面白いのは映画で、サーカス団が飛ばした風船と、杉作が蹴あげた下駄と、悪人が撃つピストルが一挙に重なるカットつなぎだけで、ドキドキする。(本企画チラシより※上野昂志「黄昏映画館 わが日本映画誌」からの引用)

トーキー以後スランプに陥っていた伊藤大輔であったが、本作では趣向を凝らしたミステリー形式の時代劇として高い評価を得て、監督としての伊藤復活をファンに印象付けた。とくに嵐寛寿郎の十八番の鞍馬天狗を、曲馬団で傘張りをしたり、看板スターの美女の買物のお供をするくたびれた役柄に変えるなどパロディ化したり、幕末から開国後に舞台を移したことで、旧来の江戸と西洋文明とがまざりあった独自の世界を作り上げている。(ウィキペディアより)

 

一言あらすじ

明治4年横浜。悪徳商人ヤコブは、表向きは貿易商を営んでいるが、実は大量の贋金で暴利を得ていた。このままでは、わが国の財政は破綻するとの新政府の意向で、鞍馬天狗こと浪人倉田典膳は、ヤコブの経営する曲馬団ダフネに用心棒として潜入する・・・(ウィキペディアより一部抜粋引用)

 

感想

鞍馬天狗、初鑑賞!

 

鞍馬天狗は

めちゃくちゃ多くの監督が

撮っていて

沢山あるんですね~!!

 

 

監督は違えど、

 

鞍馬天狗は、

嵐寛寿郎さんが演じているようです。

 

 

 

本作の数時間前に見た

アラン・ドロンのゾロ

でもそうでしたが、

 

 

 

本作も

表向きはドン臭く、

しかし実は剣術の達人で

正義の味方!!!

 

 

 

たまたま立て続けに

ちょっと似たような

ヒーロー物でしたね。

 

 

 

本作もフィクションですが、

 

贋金作りや造船など

社会経済や、政治、

 

当時の日本の西洋に追いつけムードが

(時代は明治初期の設定ですが)

 

ヒシヒシと感じられます。

 

 

ちょんまげにスーツの人がいたり、

西洋人が日本で商売して

幅を利かせていたりなど、

 

中々興味深い内容となっています。

 

 

 

刀と拳銃を使いこなす

鞍馬天狗!!

 

 

服装なども含め、

まさに和洋折衷!

 

 

そしてここでも

子どもが大活躍!!ww

 

 

ヒーローと子供って

相性いいんですかねww

 

 

チャンバラ、

銃での撃ち合いなど

エンタメ的な要素を入れつつ、

 

 

最後は衝撃のラスト・・・!!

 

 

そうなるのか~~!

 

 

 

伊藤大輔監督作品も

初めてなはずなので

作風が分かっていませんが・・・

 

 

 

動画配信では中々拝めませんので、

映画館で上映の際は

また観ていきたい監督ですね。

 

 

2022年6月32本目。本年度218本目、映画館96本目)

 

 

スタッフ

脚本・監督:伊藤大輔

原作:大佛次郎

撮影:石本秀雄

美術:角井平吉

音楽:西悟郎

 

キャスト

倉田典膳/鞍馬天狗:嵐寛寿郎

お力:琴糸路

小原正樹・三浦勝比古:原健策

小原由香:内田博子

杉作:沢勝彦

チャコ:上田玲子

ヤコブ:上山草人

ヘボン先生:A・ペトロヴィチ

ドロシー:G・コズロヴァ

王大年:山本冬郷