鑑賞記録(2022.12.9)
フェデリコ・フェリーニ監督
『道』1954
『道』1954/108分/イタリア/モノクロ/スタンダード
第29回アカデミー賞「外国語映画賞」を受賞した。自他共に認めるフェリーニの代表作の一つ。
フェリーニの作品の中では最後のネオリアリズム映画といわれる。チネチッタ撮影映画(※イタリア・ローマ郊外にある映画撮影所)。
ストーリーは道化師たちの悲哀が展開し、破天荒な監督フェリーニの人生が反映されている。同じネオリアリズムの映画監督であるビスコンティは伯爵貴族であったが、フェリーニは少年時に神学校を脱走してサーカス小屋に逃げ込んで連れ戻されたり、10代で駆け落ちをしたり、ローマで放浪生活をして詐欺師にまでなっていた過去がある。
(↑ウィキペディアより)
ジェルソミーナを演じたジュリエッタ・マシーナは、フェリーニの妻。フェリーニは、プロデューサーの反対を押し切ってマシーナを起用し、自らの代表作とした。(U-NEXT本作”ここがポイント”より)
受賞
アカデミー賞(第29回、1957)
外国語映画賞
ヴェネチア国際映画祭(第15回、1954)
銀獅子賞(最優秀監督賞)
他
原題
La Strada
一言あらすじ
ザンパノ(アンソニー・クイン)は、ジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)を相棒にして旅をする大道芸人。ジェルソミーナは、粗暴なザンパノからいつも雑に扱われ、嫌気がさしていたが、綱渡りの芸人と話をして、今後の旅を誰としていくか考えるが・・・
感想
本作は
数回は観た方が良さそうな・・・
お話がとても複雑
というわけではないんだけど、
観れば観るほど、
より一層
キャラクター達の心情が
自分の中に
深く入ってきそうな感じ・・・
ジェルソミーナ演じる
ジュリエッタ・マシーナが
子供のような可愛さです。
ザンパノ演じる
アンソニー・クインは、
大柄で
いかにも粗暴な感じではあるけど、
なんだかどこか憎めないw
二人の関係性は
独特なものですね。
お話は後半
ある事件が起こり、
予想していなかった結末へ・・・
サラッと一回観た位では
私には正直
ちょっと感想が難しい・・・
そんなんでも
ラストシーンには
グッときました・・・w
途中の登場人物達が話す
ちょっとしたお話も
教訓的で
なるほどそうだな、と
面白いです。
そして、孤独や
人と人との関わり合い。
なんだか色々なものが
詰め込まれているだろうけれど、
全然拾いきれていないと思う
私です・・・汗
これは、また改めて
再鑑賞したいですね。
ぜひ、ご覧ください!!
(2022年12月9本目。本年度435本目)
スタッフ
監督:フェデリコ・フェリーニ
脚本:フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネッリ、エンニオ・フライアーノ
原案:フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネッリ
撮影:オテッロ・マルテッリ
編集:レオ・カットッツォ
音楽:ニーノ・ロータ
製作:カルロ・ポンティ、ディノ・デ・ラウレンティス
他
キャスト
ザンパノ:アンソニー・クイン
ジェルソミーナ:ジュリエッタ・マシーナ
綱渡り芸人:リチャード・ベイスハート