鑑賞記録(2022.5.19)ルイス・ブニュエル監督特集上映『小間使いの日記』1966@元町映画館

鑑賞記録(2022.5.19)

ルイス・ブニュエル監督特集上映

”男と女”

 

小間使いの日記』1966

@元町映画館

 

『小間使いの日記』1966/97分/フランス・イタリア/モノクロ/フランスコープ/モノラル

原作は、1900年刊、オクターヴ・ミルボーの小説。1946年にジャン・ルノワール監督が映画化したことでも知られる

晩年のブニュエル映画には欠かせない脚本家ジャン=クロード・カリエールが、初めて参加した作品(【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】チラシより)

 

【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】作品リスト

『小間使いの日記』1964/97分/仏伊合作(←今回の鑑賞作品)

『昼顔』             1967/100分/仏伊合作 

『哀しみのトリスターナ』1970/99分/西仏伊合作

『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』1972/102分/仏伊西合作

『自由への幻想』1974/104分/仏伊合作

『欲望のあいまいな対象』1977/103分/仏

 

(『昼顔』 『哀しみのトリスターナ』『自由への幻想』はU-NEXTでも鑑賞可能 ※2022年5月現在

 

ルイス・ブニュエル(スペイン語: Luis Buñuel, 1900年2月22日 – 1983年7月29日)

スペイン出身、のちにメキシコに帰化した映画監督、脚本家、俳優である。フランス、スペイン、アメリカ合衆国、メキシコ、国境を越えて多種多様な映画を撮った。特にシュルレアリスム作品とエロティシズムを描いた耽美的作品で有名である。キリスト教に関する作品もあり、物議を醸した。(ウィキペディアより)

1900年2月22日、スペインのテルエル県カランダに生まれる。マドリード大学時代の学寮生活で画家サルヴァドール・ダリや詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカら若き芸術家と出会う。25年、パリに移住。映画監督を志し、パリの演劇学校に入学。

29年、ダリと脚本共作で16分の短編映画『アンダルシアの犬』を監督。続いて初の長編映画『黄金時代』(30)を発表。カトリック主義や極右の激しい攻撃にさらされ、前作以上の醜聞を惹き起した結果上映禁止に。貧困地域ラス・ウルデスの住民の状況を描いた次作『糧なき土地』(33)も、スペイン政府により上映禁止処分を受ける。

スペイン内戦勃発後はフランス、アメリカ合衆国での親共和国派的プロパガンダ映画製作に協力した後、46年に映画製作者オスカル・ダンシヘールの誘いでメキシコに渡る。ダンシヘール製作の『忘れられた人々』(50)で、一躍世界的に有名なスペイン語圏監督となった。残りの生涯はメキシコで暮らし、この地で20本の映画を監督する。メキシコ映画産業の黄金時代が終わった後は、主にフランスで映画作りに従事。83年7月29日、メキシコ市の病院にて死去。最後の作品は『欲望のあいまいな対象』(77)。

(【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】チラシより)

 

原題

Le Journal d’une femme de chambre

 

あらすじ解説

右派と左派の対立が激化した30年代半ばのフランス。一風変わったモンテイユ家の田舎屋敷にパリからやって来た魅力的な女セレスティーヌが小間使いとして雇われる・・・超現実的な要素を抑えた、ブニュエルの作品中最もリアリスティックな作品の一つ。そのせいか、ブルジョワ風刺と社会批判もいつも以上にその辛辣度を増している。腐敗を隠し持った名誉あるブルジョワ一家の使用人たちは、彼らが仕える富裕だが活力を欠いていた雇い主よりも権威主義的かつ搾取的だ。本作はモンテイユ家をフランス社会の縮図に見立てつつ、「ファシズムの勃興/邪悪なものの勝利」に暗に警鐘を鳴らす。(【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】チラシより)

 

感想

後から知ったが、

 

ジャン・ルノワール監督が

同原作を1946年に

先に映画化しているらしい。

 

 

わ、わかる~!!

 

映画化してそ~~~!!!ww

 

 

まさに

ジャン・ルノワール監督が

映画化してそうな作品だったwww

 

(また違うけど、ジャン・ルノワール監督の

『ゲームの法則』(1939)をチラッと思い出した感じ)

 

 

 

とりあえず、

 

しばらくしてもう一回は観ないと・・・

 

って感じです。

 

 

自分の理解が追い付かない・・・

 

 

 

解説にあった

「邪悪なものの勝利」という言葉・・・

 

 

まさにそんな感じで

どいつもこいつも・・・ではないが・・・

 

 

とりあえず、

ヤバいことばっか起こる・・・ww

 

 

(印象的なカタツムリの描写・・・)

 

 

 

 

世の中は弱肉強食、

 

頭を働かせ、

 

上手くことを運んだ者が

優位に立つ。

 

 

 

ただ、

 

そこに本当の幸せは

あるように思えないけどな・・・

 

 

 

美しいモノクローム

 

そして

スコープサイズのワイドな画面で

 

(スコープなど横幅が広いほど、

構図が難しいと私は考えている。)

 

バッチリ画を決めてくる

 

さすが巨匠。

 

 

 

ブルジョワ風刺と

社会批判ってことなんですが

 

私の時代的考察と

知識が及ばないため

 

あまり理解できてないと思います・・・

 

 

 

映画を観るのにも

観る側の知的容量が

測られますね・・・

 

 

正直、

観ていて楽しい!って感じの

映画ではないですが、、、

 

 

再鑑賞、必須です。

 

 

(2022年5月24本目。本年度169本目、映画館65本目)

 

 

スタッフ

監督:ルイス・ブニュエル

製作:セルジュ・シルベルマン、ミシェル・サフラ

原作:オクターブ・ミルボー

脚本:ルイス・ブニュエル、ジャン=クロード・カリエール

撮影:ロジェ・フェルー

 

キャスト

ジャンヌ・モロー

ミシェル・ピコリ

ジョルジュ・ジェレ

フランソワーズ・リュガーニュ

ダニエル・イヴェルネル