鑑賞記録(2022.7.1)ポール・トーマス・アンダーソン監督『リコリス・ピザ』2021@シネ・リーブル神戸

鑑賞記録(2022.7.1)

ポール・トーマス・アンダーソン監督

リコリス・ピザ』2021

シネ・リーブル神戸

 

『リコリス・ピザ』2021/134分/アメリカ/カラー・コダック35mmフィルム

「マグノリア」でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞したほか、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭の全てで監督賞を受賞しているポール・トーマス・アンダーソン監督が、自身の出世作「ブギーナイツ」と同じ1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーを舞台に描いた青春物語。

アンダーソン監督がデビュー作の「ハードエイト」から「ブギーナイツ」「マグノリア」「パンチドランク・ラブ」など多くの作品でタッグを組んだ故フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマンが、ゲイリー役を務めて映画初出演で初主演を飾っている。主演の2人のほか、ショーン・ペン、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディらが出演。音楽は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」以降のポール・トーマス・アンダーソン作品すべてを手がけている、「レディオヘッド」のジョニー・グリーンウッドが担当。2022年・第94回アカデミー賞で作品、監督、脚本の3部門にノミネート。

(↑映画.comより)

本作はハイムとホフマンの俳優デビュー作でもある。

本作の原題“Licorice Pizza”は、1969年から1980年代後半にかけてカリフォルニア州南部で店舗を展開していたレコードチェーンの名前から取られたものである。

(↑ウィキペディアより)

 

原題

Licorice Pizza

 

一言あらすじ

1973年、ロサンゼルスのサンフェルナンド・バレー。15歳のゲイリー(クーパー・ホフマン)は、ある日、学校の写真撮影に助手として来ていた、10歳年上の女性・アラナ(アラナ・ハイム)に恋して・・・

 

感想

随分前に観た

『ブギーナイツ』(1997)ぶりに観る

ポール・トーマス・アンダーソン監督作。

 

 

 

本作は、

甘酸っぱいラブコメディ!!

 

 

なんとも可愛らしくて、

 

互いを意識しつつも

中々上手くいかない感じ。

 

 

 

ましてや

女の子が10歳も年上で

 

そりゃ上手く行く方が

難しいってもんですが、

 

 

 

二人のやりとりが可愛く

そして面白い。

 

 

 

歳の差も、

年齢行けば行くほど

大して変わらなくなってくるんだけど、

 

若ければ若いほど、

その差は大きく感じるもの。

 

 

 

 

そう考えると、

 

ゲイリー君は

子役として働いてきているから

若いのに商売的なことにも敏感です。

 

行動力もあって中々やります。

 

 

 

アラナも中々厳しい言動ですが

それも面白い。ww

 

 

 

そして車やファッション、

看板やお店など

 

70年代の雰囲気も

ガッツリ作り込んでいます。

 

 

 

 

劇中、日本人妻が

ネタにされているところがあり、

 

それが人種差別だ

と騒がれている??らしいですが、、、

 

 

 

まぁ確かに、ん??とは思ったけど、

 

 

どちらかというと

妻の意見(日本語でしゃべる)がキツくて

軽く鬼嫁みたいだったことの方に

気が行ってたし、

 

 

英語のなまりまで分からないし、

 

少しのシーンなんで

 

私は結構スルーしちゃう感じでしたが・・・

 

 

本作は

私はそこまで悪意を感じませんでしたが、

 

 

たまーに、

これって完全にバカにされてるよな・・・

 

って時は確かにありますよね。。。

 

残念ですが・・・

 

 

 

ブラック・ジョークが大好きな私としては

中々線引きが難しいですがね。汗

(ジョークとはまた違うかもしれませんが)

 

 

 

無意識に誰かを傷つけないように

私も注意しなければ

と思います。汗

 

 

 

話は逸れましたが・・・

 

 

 

個人的には

全体を通して

結構楽しめたと思います。

 

 

 

ティーンの恋愛モノって

自分には遥か昔過ぎて、

 

 

縁側でお茶をすすりながら

陽に目を細めるおばあちゃんみたいな

感覚になってしまうんで

 

 

あんまり観ることありませんが、

たまにはいいかもしれませんね。w

 

 

 

 

とりあえず、

ポール・トーマス・アンダーソン監督の

『マグノリア』(1999)を

公開から観たいと思っていたのに

ずっと観ておらず、

 

 

気付いたら20年以上経ってたんで、

近々観ようと思います。笑

 

 

 

そうやって

観ないとな~という映画が

 

どんどん増えていく・・・

 

 

 

(2022年7月2本目。本年度228本目、映画館101本目)

 

 

スタッフ

監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン

撮影:マイケル・バウマン、ポール・トーマス・アンダーソン

美術:フローレンシア・マーティン 衣装:マーク・ブリッジス

編集:アンディ・ユルゲンセン 音楽:ジョニー・グリーンウッド

製作:サラ・マーフィ、ポール・トーマス・アンダーソン、アダム・ソムナー

製作総指揮:ジョアン・セラー、ダニエル・ルピ、スーザン・マクナマラ、アーロン・L・ギルバート、ジェイソン・クロス

 

キャスト

アラナ・ケイン:アラナ・ハイム

ゲイリー・ヴァレンタイン:クーパー・ホフマン

ジャック・ホールデン:ショーン・ペン

レックス・ブラウ:トム・ウェイツ

ジョン・ピーターズ: ブラッドリー・クーパー

ジョエル・ワックスベニー・サフディ

ゲイル:マーヤ・ルドルフ

ランス:スカイラー・ギソンド

マンマ・アニタ:メアリー・エリザベス・エリス

フリスビー・カヒル:デストリー・アリン・スピルバーグ

マシュー:ジョセフ・クロス

ブライアン:ネイト・マン

フレッド・グウィン:ジョン・C・ライリー

ルシル・ドゥーリトル: クリスティーン・エバーソール

ミスター・ジャック:ジョージ・ディカプリオ

ミオコ:ユミ・ミズイ

キミコ:安生めぐみ

エスティ:エスティ・ハイム

ダニエル:ダニエル・ハイム

モルデハイ:モルデハイ・ハイム

ドナ:ドナ・ハイム