鑑賞記録(2022.1.26)華麗なるジャック・ドゥミの長編デビュー作『ローラ』1961 U-NEXT

鑑賞記録(2022.1.26)

華麗なるジャック・ドゥミの長編デビュー作

『ローラ』1961 U-NEXT

『ローラ』1961/88分/フランス・イタリア/モノクロ・シネマスコープ(画面サイズ)

『シェルブールの雨傘』(1964)『ロシュフォールの恋人たち』(1967) で知られる、ヌーヴェル・バーグ左岸派の代表的監督、ジャック・ドゥミによる長編第一作目。

ジャック・ドゥミの妻は、同じく映画監督のアニエス・ヴァルダ。

本作の続編に、『モデル・ショップ』(1969)がある。

『ローラ』のオリジナルネガ(フィルム)は、火災で焼失。2000年 BFI(British Film Institute)のポジからインターネガが作られた。監修はアニエス・ヴェルダと撮影のラウル・クタール との説明が冒頭あり。 (※インターネガ:原版からプリント原版用に別のフィルムにコピーしたもの。プリント用フィルム)

ローラ役は、『甘い生活』(1960:フェデリコ・フェリーニ監督)のマッダレーナを演じた、アヌーク・エーメ。

U-NEXTで、視聴期限が2022年1月31日までとのことで、鑑賞。

 

ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)

1950年代末に始まったフランスにおける映画運動。

広義には、撮影所(映画制作会社)における助監督等の下積み経験なしにデビューした若い監督たちによる、ロケ撮影中心、同時録音、即興演出などの手法的な共通性を持った一連の作品を指す(単純に1950年代末~1960年代中盤に制作された若い作家の作品を指すこともあり、さらに広い範囲の定義もある)。

狭義には、映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』の主宰者であったアンドレ・バザンの薫陶を受け、同士で映画評論家として活躍していた若い作家たち(カイエ派もしくは右岸派)およびその作品を指す。(中略)

モンパルナス界隈で集まっていたアラン・レネ、ジャック・ドゥミ、アニエス・ヴァルダ、クリス・マルケル、ジャン・ルーシュなど、主にドキュメンタリー(記録映画)を出自とする面々のことを左岸派と呼び、一般的にはこの両派を合わせてヌーヴェル・ヴァーグと総称することが多い。(ウィキペディアより一部抜粋)

シネマ・ヴェリテ

左岸派の中から、「シネマ・ヴェリテ」(映画・真実)という、新しいドキュメンタリーが生まれた。(ウィキペディアより抜粋)

 

一言あらすじ

青年ローラン(マルク・ミシェル)は、10年ぶりに街で初恋の相手ローラ(アヌーク・エーメ)に再会し、自身の変わらぬ思いに気付く。しかし、ローラは踊り子のシングルマザーになっており、彼女は初恋の相手で、息子の父でもあるミシェル(ジャック・アルダン)の帰りをずっと待ち続けていた・・・

 

感想

これが長編デビュー作ですか・・・

 

恐ろしいですね!!

 

 

オシャレ具合が

2020年代の現在で観ても、

 

古さを感じるどころか、

冴え渡っています!

 

 

最初から、

すべてカッコいい。

 

クレジットで使っている字体までも

オシャレ!!

 

 

センスの良さを感じます。

 

 

お話は、

少しずつ複数の人物がリンクしていくので

この後どういう風に絡み合っていくのかと、

興味を持って観れた。

 

 

登場人物が別の登場人物の

過去と現在に、

どんどんリンクしていく感じ。

 

 

表現が難しいけど・・・笑

 

 

ものによっては、

ミュージカルという括りになっているけど、

 

本作は、

歌と踊りがメインって感じではない。

 

 

ジャック・ドゥミの

その後の作品の方が

ミュージカルとして名高いし、

いわゆるミュージカルだろう。

 

これらは、近々鑑賞予定。

 

 

ヌーヴェル・ヴァーグを代表する

ジャック・ドゥミ監督。

 

観れる限り観ておこうと思う。

 

(2022年鑑賞32本目)

 

スタッフ

監督・脚本:ジャック・ドゥミ

撮影:ラウール・クタール 音楽:ムシェル・ルグラン 編集:アンヌ・マリー・コトレ 衣装デザイン:ベルナール・エヴァン 製作:カルロ・ポンティ、ジョルジュ・ドゥ・ボールガール

 

キャスト

ローラ(セシル):アヌーク・エーメ

ローラン・カサール:マルク・ミシェル

ミシェル:ジャック・アルダン

フランキー:アラン・スコット

マダム・デノワイエ:エリナ・ラブールデット

セシル・デノワイエ:アニー・デュペルー