鑑賞記録(2022.4.29)ジャン=リュック・ゴダール監督『男性・女性』1966 U-NEXT

鑑賞記録(2022.4.29)

ジャン=リュック・ゴダール監督

『男性・女性』1966

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『男性・女性』1966/104分/フランス・スウェーデン/モノクロ

U-NEXTの視聴期限のため、あわてて鑑賞・・・

本作のとりあえずの原作は、19世紀の文豪ギ・ド・モーパッサンの短編小説『ポールの恋人』(1881年)と『合図』(1886年)である。まるでいっしょに脚本を執筆したようにクレジットするのが、ゴダール式である。「15の明白な真実 15 faits précis」と副題された通りの15のエピソードで、1965年冬のパリの若者の姿をダイレクトに捉える。

助監督として、1918年生まれでゴダールにとっての大先輩である、撮影当時47歳のジャック・バラティエ監督が本作をアシストした。

これまで『アルファヴィル』や『気狂いピエロ』に脇役として出演し、助監督も兼務していたジャン=ピエール・レオが初めて主演した。

『勝手にしやがれ』(1959年)以来手がけてきた劇映画よりも、フランソワ・トリュフォーが『大人は判ってくれない』でレオにインタビューしてみせたようなシネマ・ヴェリテの手法をとり、ゴダールは初めて自分よりも15歳前後若い世代の生き方、考え方、文化に迫ることができた。

カメオ出演がいつにもましてゴージャスで、フランソワーズ・アルディブリジット・バルドーはよく知られているが、バルドーといっしょにカフェにいる男役には、新婚早々のゴダールとカリーナがともに映画内映画出演しているアニエス・ヴァルダ監督の『5時から7時までのクレオ』(1961年)のクレオの相手役アントワーヌ・ブルセイエ。地下鉄の中の女役に『はなればなれに』(1964年)のクロード・ブラッスールの叔母役シャンタル・ダルジェ、いっしょにいる男役にモーリタニア系フランス人映画監督のメド・オンド。のちにそろってクロード・シャブロル監督の『女鹿』(1968年)に出ることになるドミニク・ザルディアンリ・アタルや、本作で俳優デビューし『メイド・インUSA』(1966年)や『ウイークエンド』(1967年)と立て続けにゴダール作品に出演することになるイヴ・アフォンソが出演している。またスウェーデン映画の中の女は歌手のエヴァ=ブリット・ストランドベルイ、『われらの恋に雨が降る』(1946年)に主演したイングマール・ベルイマン組の常連俳優ビルイェル・マルムステーンが起用されている。

(↑ウィキペディアより)

 

シネマ・ベリテ(cinéma vérité)

1960年前後に輩出したフランスのドキュメンタリー映画の傾向をさす「映画の真実」という意味だが,D.ベルトフの「キノ・プラウダ」を仏語訳して使用。インタビュー形式を多く用いている。以後,手持ちカメラ,同時録音,即興的撮影,素朴な編集という飾りけのないドキュメンタリー映画のスタイル全般をさすようになった。

(↑ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「シネマ・ベリテ」の解説より)

 

原題

Masculin, féminin: 15 faits précis

 

一言あらすじ

ストーリー政治に関心を持つ青年・ポールは、ある日歌手デビューを控えた女性・マドレーヌと出会う。彼女に夢中になったポールは、マドレーヌが友人と暮らす家に移り住み・・・パリの若者の恋や仕事、政治など、若者の視点を描く。

 

感想

彼女について私が知っている二、三の事柄

(1966)に続き、

 

ゴダール作品立て続け鑑賞。

 

 

本作は、

シネマ・ヴェリテ形式で

 

ポールによるインタビューが

ちょいちょい入りながら

 

ドキュメンタリータッチな部分と

作られたお話の部分が

混じり合ったような感じ。

 

 

 

とにかく、

ゴダール作品を理解するには

 

1回(しかも流し観)では

 

私には、到底厳しい・・・

 

 

 

お話の場面が飛び飛びに展開していき

ちゃんと意図があるはずだが、

 

私は???と混乱・・・

 

 

眠い中、

何度も意識が飛んでは巻き戻して・・・

を、繰り返し、

 

私がちゃんと鑑賞出来る体勢でなかった

というのもあるけど・・・爆

 

 

 

眠気と戦っていなくても

理解できると思えないが・・・爆

 

 

当時のパリの若者を

描いているのはわかるが・・・

 

 

ポールも政治色が強いし

その辺は変わらず。ww

 

 

 

私が政治的知識や

歴史的知識がないから

 

その当時の社会背景も

理解できていない

など、

 

余計に???となる部分も

あるかと思いますが。

 

 

 

正直、

ゴダール作品は

劇的映画の方が私は観やすいですが

 

どちらにせよ

独特なのは間違いないですね。

 

 

でも、

ポールとマドレーヌを中心に

若者たちの恋話などもあり

 

割と観やすい部分も

織り交ぜられています。

 

 

 

しかしラスト、

 

一瞬にして

まさかの終わり方・・・

 

 

ある意味、色んな意味で

ラストが一番

劇的と言えるかもしれません。

 

 

これは好みかもしれませんが、

 

えぇ~~!!と思いつつ、

個人的にはアリです。ww

 

 

2022年4月33本目。本年度143本目)

 

 

スタッフ

監督 ジャン=リュック・ゴダール

脚本 ギ・ド・モーパッサン、ジャン=リュック・ゴダール

撮影 ウィリー・クーラン

音楽 ジャン=ジャック・ドゥブー

編集 アニエス・ギュモ

助監督 ジャック・バラティエ、ベルナール・トゥブラン=ミシェル

製作主任 フィリップ・デュサール

プロデューサー アナトール・ドーマン

製作会社 スヴェンスク・フィルムインドゥストリ(ストックホルム)、アヌーシュカ・フィルム(パリ)、アルゴス・フィルム(同)、サンドリューズ(ストックホルム)

 

キャスト

ポール:ジャン=ピエール・レオ

マドレーヌ:シャンタル・ゴヤ

エリザベート:マルレーヌ・ジョベール

ロベール:ミシェル・ドゥボール

カトリーヌ:カトリーヌ=イザベル・デュポール

【カメオ出演】

スウェーデン映画の中の女:エヴァ=ブリット・ストランドベルイ

スウェーデン映画の中の男:ビルイェル・マルムステーン

自殺者:イヴ・アフォンソ

カフェの女:ブリジット・バルドー

カフェの男:アントワーヌ・ブルセイエ

役人の妻:フランソワーズ・アルディ

19歳の少女:エルザ・ルロイ

地下鉄の女:シャンタル・ダルジェ

地下鉄の男:メド・オンド

雑誌を読む男:ドミニク・ザルディ