鑑賞記録(2022.4.29)ジャン=リュック・ゴダール監督『彼女について私が知っているニ、三の事柄』1966 U-NEXT

鑑賞記録(2022.4.29)

ジャン=リュック・ゴダール監督

『彼女について私が知っているニ、三の事柄』

1966 U-NEXT

 

『彼女について私が知っているニ、三の事柄』1966/86分/フランス・イタリア/イーストマンカラー、テクニスコープ

「メイド・イン・USA」と同時に製作されたゴダール監督作品。

アメリカがパリにもたらす夢の虚像、68年の革命への予感を孕んだ本作は、大島渚監督「絞死刑」との作品交換で日本初公開された

(↑映画.comより)

 

パリ近郊の団地で暮らしながら売春する主婦たちという衝撃的な題材をドキュメンタリータッチで描く。監督の盟友フランソワ・トリュフォーが製作を担当している。

(↑U-NEXT本作見どころより)

 

本作は、週刊誌『ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール』に掲載されたカトリーヌ・ヴィムネによるアンケート記事に想を得て、ゴダールが脚本を執筆し製作された。

ほとんどの俳優・女優が、本作以前に映画出演作がなく、本作がデビュー作となっている。

(本作は)HLM(Habitation à loyer modéré;低賃貸住宅)で起きている主婦売春の話である。

イーストマンカラー、テクニスコープ作品

1967年8月に、ゴダールはアメリカ映画が世界を席巻し君臨することを強く批判し、自らの商業映画との決別宣言文を発表した。

(↑ウィキペディアより)

 

イーストマン・カラー(Eastman Color)とは

イーストマン・コダック(現・コダック)社が1952年に発表した映画用の一本巻のネガ・カラーフィルムである。20世紀フォックスではデラックスカラー、メトロ・ゴールドウィン・メイヤーではメトロカラー、ワーナー・ブラザースではワーナーカラーと称した。(ウィキペディアより)

 

テクニスコープとは

スタンダードサイズのフレームを上下に二分割して横長のネガを撮影し上映プリント作成時に左右を圧縮して焼きつけ、シネマスコープと同様に上映し横長画像を得る。撮影用ネガを節約出来、記録映画を中心に用いられた。収録面積が少ないため画質は悪い。 (ウィキペディアより)

U-NEXTの視聴期限のため、あわてて鑑賞・・・汗

 

原題

Deux ou trois choses que je sais d’elle

 

一言あらすじ

パリ郊外の新興団地に夫と子供2人と暮らす主婦・ジュリエット(マリナ・ヴラディ)。ガソリンスタンドで働く夫の給料だけでは家計が厳しく、昼間に客を見つけて売春をしている。ジュリエットが行きつけの美容院で働くマリアンヌ(アニー・デュプレー)も売春同じくしている・・・

 

感想

U-NEXTの視聴期限が

残り数時間に迫ってから

そのことに気付く!!

 

 

時間がない中あわてて鑑賞

&

少し睡眠不足で観始めたら、

 

まぁ~居眠りしちゃって

進まない進まない!!爆

 

 

時間ないっていうのに・・・ww

 

 

 

 

ゴダール作品・・・

 

 

毎度思うが、超独特!!!

 

 

正直、うーーーーん!!

 

 

・・・・???笑

 

 

 

ウィスパーボイスでのナレーションが

より一層眠気を誘う!!笑

 

 

コメディっぽいカットで

笑える瞬間もあるが・・・

 

 

とにかく超独特なんですよね。ww

 

 

 

詩、哲学、政治・・・

 

 

 

ゴダールはその後、

 

どんどん政治色の強い作品が

増していくよう。

 

 

 

そのあたりから、

 

盟友だったフランソワ・トリュフォーと

 

合わなくなるようだが・・・

 

 

(『ふたりのヌーヴェルヴァーグゴダールとトリュフォー

[2010] を鑑賞して)

 

 

 

本作でも

アメリカ的資本主義に対する

批判的とも言える描写あり。

 

 

 

団地の主婦たちが

生活費や小遣い稼ぎに

昼間に売春を行う・・・

 

 

 

でも、

そればかりが描かれるわけでもない。

 

 

淡々行われる

パリ郊外の日常と売春

 

新首都圏拡張整備計画で

どんどん工事が行われ

 

生活は豊かになるのか?

 

むしろ逆なのか?

 

 

資本主義に疑問を投げかける・・・

 

 

 

 

視聴期限のために

立て続けに

映画を鑑賞してしまって

 

 

記憶が曖昧な部分もあるので

再鑑賞が必要ですが・・・

 

 

 

個人的には、

ゴダールよりトリュフォーの方が

好みなのだが、

(まだ1本しか観てないけど!w)

 

 

ヌーヴェルヴァーグを代表する

巨匠には間違いないので

今後も鑑賞予定。

 

 

好みでなくても、

 

独特な世界観で

他に類を見ないという点は

 

巨匠と呼ばれる所以かなと思います。

 

 

 

ちなみに立て続けでもう1本、

次もゴダール作品です。

『男性・女性』1966)

 

 

(2022年4月32本目。本年度142本目)

 

 

スタッフ

監督・脚本 : ジャン=リュック・ゴダール

原案 : カトリーヌ・ヴィムネ

音楽 : ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

撮影 : ラウール・クタール

録音 : ルネ・ルーヴェル

編集 : フランソワーズ・コラン、シャンタル・ドラットル

スクリプター : シュザンヌ・シフマン

助監督 : シャルル・L・ビッチ、イザベル・ポンス

製作主任 : クロード・ミレール、フィリップ・サンネ

プロデューサー : アナトール・ドーマン、ラウール・レヴィ

製作 : アヌーシュカ・フィルム、アルゴス・フィルム、パルク・フィルム

 

キャスト

ジュリエット・ジャンソン:マリナ・ヴラディ

マリアンヌ:アニー・デュプレー

ロベール・ジャンソン:ロジェ・モンソレ

ジョン・ヴォーガス(アメリカ人):ラウール・レヴィ

ロジェ:ジャン・ナルボニ

ジェラール:ジョゼフ・ジェラール