鑑賞記録(2022.11.15)パルシネマ映画祭!アキ・カウリスマキ監督『過去のない男』2002@パルシネマしんこうえん

鑑賞記録(2022.11.15)

パルシネマ映画祭!

 

アキ・カウリスマキ監督

過去のない男』2002

パルシネマしんこうえん

 

現在、

パルシネマしんこうえんさんでは

パルシネマ映画祭を開催中!

 

2022年11月16日(水)まで!

スケジュールはこちら

 

パルシネマ映画祭上映 アキ・カウリスマキ監督3作品

浮き雲1996/96分/フィンランド(朝パル/夜パル)2022.11.9まで

『過去のない男』2022/97分/フィンランド(2022.11.10~12〈←夜パル20:10~21:50〉2022. 11.13〜16〈←朝パル10:00~11:40〉まで)

街のあかり2006/78分/フィンランド(パーシー・アドロン監督『バグダッド・カフェ〈ニュー・ディレクターズ・カット版〉』と2本立て同時上映)

 

『過去のない男』2002/97分/フィンランド/カラー/35mm/1:1.85/ドルビーデジタル

アキ・カウリスマキ監督が記憶喪失になった男性の運命を描いた“敗者3部作”の第2作U-NEXTより)

2002年、『過去のない男』で第55回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、アカデミー外国語映画賞にもフィンランド代表としては史上初のノミネートを受ける。

サウンドトラックに、楽曲「ハワイの夜」(クレイジーケンバンド)と「Motto Wasabi」(小野瀬雅生ショウ)が採用されている。これは、カウリスマキ・ファンである小野瀬雅生が、自分たちのCDが出るたびに、かかさずカウリスマキに送っていて、彼等のサウンドが気に入られたためである。

(↑ウィキペディアより)

救世軍(きゅうせいぐん、英: The Salvation Army

キリスト教プロテスタントの一派、および慈善団体。(ウィキペディアより)

受賞

カンヌ国際映画祭(第55回、2002年)

コンペティション部門

グランプリ:アキ・カウリスマキ

女優賞:カティ・オウティネン

他、多数

原題

フィンランド語:Mies vailla menneisyyttä

(英題:The Man Without a Past)

あらすじ

夜行列車でヘルシンキにたどりついた男性は暴漢に襲われ、意識不明の重体に陥る。病院に担ぎ込まれ、一度は死亡宣告を受けるが、奇跡的に息を吹き返して病院から脱走する。男性は港湾地区で行き倒れとなっていたところを、ニーミネン一家に助けられ…。(U-NEXT本作”ストーリー”より)

感想

パルシネマ映画祭で上映された

アキ・カウリスマキ監督3作品

これで全て鑑賞!!

 

 

映画館の大きなスクリーンで

鑑賞出来たことが

とってもよかったです。

 

 

やはり映画は映画館で!

という事を

改めて感じさせる

 

素晴らしい作品達でした。

 

 

本作は、

 

ある災難に遭い、

記憶喪失に陥る

マルック・ペルトラ演じる

男性が主人公。

 

 

結構な被害を被る主人公だが、

悲壮感はなく、

 

多くの人に助けられながら、

飄々と長される流木のように

 

しなやかに”今”の現状に

順応していく・・・

 

 

彼を見ていると、

 

しがらみになるような

”過去”など

 

何処かへ置いてきた方が

 

サッパリと新たな自分を

始められるかもしれない

 

とさえ思う。

 

 

確かに、

自分の名前とか家族、

住んでいた場所などがわからないと

大変なことだが、

 

 

これから先のことに

過去は必要ないのではないか?

 

 

過去に何をしていても、

 

これからのことは

当たり前だが

 

これからやっていくことが

すべてである。

 

 

今まで勉強していなくたって、

今まで色んな経験がなくたって、

今まで楽しいことがなかったって

 

これから先は、

これからの自分が作るもの。

 

逆も然り。

 

今まで良いことばかりだったとしても

 

これから先は、

誰にもわからない。

 

 

過去を振り返り、

あの頃は良かったと嘆いていても

 

そんな過去に囚われて

今を存分に生きられないなら、

 

過去など

消えてもいいかもしれない

とさえ思う。

 

 

社会で生きていくには、

過去をいちいち問われることも多いが

 

”今”を見ることの大切さ、

”今”を生きることの大切さ、

 

 

過去の自負やプライドが

何かの妨げになるなら

 

それは足枷でしかない

かもしれない。

 

 

男はほとんどのことを

忘れてしまったことにより、

(言葉は覚えていて、喋れる)

 

自分の感情や直感に

素直に従っていく。

 

 

それは過去があったままなら

きっと出来なかった様子。

 

誠実さと優しさ、素直さ、

(中にはひどいヤツもいるが、w)

 

助け合いの精神で

支え合い生きていく様は、

 

経済的に多少貧しくとも

幸福だと言えるだろう。

 

 

人生は、

後ろではなく、前にある。

 

 

ぜひ、ご覧下さい!!

 

 

(2022年11月16本目。本年度411本目、映画館229本目)

 

 

スタッフ

監督・脚本・製作:アキ・カウリスマキ

撮影:ティモ・サルミネン

編集:ティモ・リンナサロ

音楽:レーヴィ・マデトーヤ

キャスト

イルマ:カティ・オウティネン

過去のない男(M):マルック・ペルトラ

救世軍のマネージャー、バンドのヴォーカリスト:アンニッキ・タハティ

救世軍バンド:マルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカ

ハンニバル(犬):タハティ

ニーミネン:ユハニ・ニユミラ

カイザ・ニーミネン:カイヤ・パリカネン

造船所の事務員:エリナ・サロ

アンティラ:サカリ・クオスマネン

バーのオーナー:アンネリ・サウリ

銀行員:オウティ・マエンパー

調査の役人:ペルッティ・スヴェーホルム