鑑賞記録(2022.11.27)没後10年 女優・山田五十鈴 マキノ正博監督『婦系図(総集篇)』1942@神保町シアター

鑑賞記録(2022.11.27)

没後10年

女優・山田五十鈴

マキノ正博監督

婦系図(総集篇)』1942

神保町シアター

 

『婦系図(総集篇)』(おんなけいず)1942/108分/日本/モノクロ/35mm

新派悲劇の代表作ともなった泉鏡花の小説を、山田・長谷川の黄金ペアで映画化した名篇。細やかなマキノ演出のもと、女の心意気と哀切を山田が体現する。神保町シアター公式サイト 没後10年 女優・山田五十鈴 より)

マキノ 雅弘

1908年2月29日 – 1993年10月29日

日本の映画監督、脚本家、映画プロデューサー、録音技師、俳優、実業家。本名、牧野 正唯(まきの まさただ)。

「日本映画の父」と呼ばれた牧野省三の息子。父の死後マキノ・プロダクション撮影部長、松竹太秦撮影所長などを歴任、生涯に261本もの劇場映画を監督・製作し、日本映画の黄金時代を築いた。沖縄アクターズスクール開設者のマキノ正幸は実子。

甥の津川雅彦が映画監督を務めた際、マキノ雅彦の名義を用いた。

職業名の変遷は下記の通り。

マキノ 正唯牧野とも、まきの まさただ)1912年 − 1927年、子役・女形時代。

マキノ 正博牧野−とも、まきの まさひろ)1927年 − 1950年、監督デビュー後

マキノ 雅弘牧野−とも、まきの まさひろ)1951年 − 1979年、東横映画・東映、テレビドラマ・テレビ映画監督時代。

マキノ 雅裕 (まきの まさひろ)1980年 − 1989年、『ちゃんばらグラフィティー 斬る!』を総監修時以降。

マキノ 雅広 (まきの まさひろ)1990年 − 1993年、『浪人街』を総監修時以降

自伝『映画渡世・天の巻』には次のような述懐がある:「父はよくこう云っていた。ホンさえよかったら、誰でもいい演出家になれる、と。1 スジ、2 ヌケ、3 ドウサ、というのが父の映画憲法だった。スジとは筋すなわちストーリーの面白さ、ヌケとは画面がきれいにぬけていること、ドウサとは動作で、これが、この順序通りに、父にとっては映画の三原則にほかならなかった。

(↑ウィキペディアより)

『婦系図』映画化された作品

◆婦系図(1934年公開、松竹製作)監督:野村芳亭、脚色:陶山密、主演:田中絹代、岡譲二

◆婦系図(1942年公開、東宝製作)監督:マキノ正博、脚色:小国英雄、主演:長谷川一夫、山田五十鈴

◆続婦系図(1942年公開、東宝製作)監督:マキノ正博、脚色:小国英雄、主演:長谷川一夫、山田五十鈴

◆婦系図 湯島の白梅(1955年公開、大映製作)監督:衣笠貞之助、脚本:相良準、主演:鶴田浩二、山本富士子

◆婦系図 湯島に散る花(1959年公開、新東宝製作)監督:土居通芳、脚本:金田光夫、主演:高倉みゆき、天知茂

◆婦系図(1962年公開、大映製作)監督:三隅研次、脚本:依田義賢、主演:市川雷蔵、万里昌代

(↑ウィキペディアより)

一言あらすじ

芸者のお蔦と書生の主税がたどる悲しい恋の運命は・・・(神保町シアター公式サイトより)

感想

2022.11.26(土)〜11.28(月)の

2泊3日で、

 

高城剛監督の

ガヨとカルマンテスの日々』を

鑑賞するためだけに

やってきた東京でしたが、

 

 

到着した26日に

国立映画アーカイブで行われている

『脚本家・黒澤明』の

展覧会に行った際、

 

 

ロビーに

『没後10年 女優・山田五十鈴』の

ポスターを発見!!!!

 

 

しかも、

2022.11.26(土)〜12.23(金)と

日程がなっており、

 

 

なんと〜〜〜!!!!

 

こ、これは、絶対観たい!!

 

と思って

急遽予定をなんとか入れ込み

 

初の神保町シアターさんまで

行ってきました!!

 

 

スケジュール的に

本作しか観られないことに

なってしまいましたが、

 

もっと早くに知っていれば、

 

せめて滞在期間中に

上映しているものは

制覇したかった・・・泣

(4作品あったけど、本作しか観られず)

 

 

私が好きな女優さんの中でも

 

一二を争うほど大好きな

山田五十鈴さんの

特集だなんて〜〜!!

 

 

東京にお住まいの方、

羨ましい限りです〜〜!!

 

 

関西(神戸)でも

やってくれないかな〜〜。。。

 

 

この度、神保町シアターさんへは

初めて伺いましたが、

 

めちゃくちゃ素晴らしい

劇場でした!!!

 

 

シネコン並み!?の

巨大なスクリーンで

 

モノクロ・スタンダード作品が

観られるとか、

 

感動モノです!!!!!

 

 

びっくりしました!!

 

 

昔のスタンダード作品なのに

(え、スタンダードであってますよね?w)

 

 

もはや気分は

IMAXでの鑑賞気分です!!

(もちろん気分のみw)

 

 

本作、

めちゃくちゃ号泣!!!!

しましたが、

 

 

おそらくスクリーンの効果が

相当あると思われます。

 

 

話の筋も

泣き所がたっぷりですが、

 

それだけでなく、

 

役者の皆さんの

繊細で細やかな表情を

 

これでもかと映し出す

大きな画面!!!

 

 

圧倒されるようなものは、

 

作品、芝居自体もですが、

 

神保町シアターさんの

素晴らしい設備によるところも

 

かなり大きいのでは?

と感じました。

 

 

映画館で

観るのと、観ないのとでは

これは圧倒的に違ったはず!!

 

 

いや〜〜〜〜!!!

 

本当に時間を無理して

観にきてよかった!!!!

 

 

山田五十鈴さんの、

物語上、5年の歳月が経ったという

変化っぷりに度肝を抜かれました!!

 

本当に時間が経ったかのようです。

 

さらに、甲斐甲斐しいお姿・・・

 

やっぱり最高です!!!!

 

 

そして、大スター!

長谷川一夫さん!

横顔が凛々しゅうございます!

 

 

高峰秀子さんが

かなりお若くて

とても可愛らしいですが、

既に人を引き込む力が放たれます!

 

 

他、本当に皆さん素晴らしく、

 

涙なくしては

観られませんでした・・・

 

 

素晴らしかったです。

 

 

『婦系図』は

複数の作品があるようなので

他の作品も気になるところです。

(私の大好きな三隅研次監督作もある)

 

本作の続編がある

とのことですが、

 

これは本作がヒットしたから

作ったのかな??

 

本作と同じく、

長谷川一夫さん、山田五十鈴さん

というキャストで

 

どうやって続編作ったのか??という

本作のラストでしたが・・・ww

 

 

エピソード1的なことかしら??ww

 

 

もちろん観ていないし、

情報がヒットしないので

詳細不明ですが・・・w

 

 

あぁ、出来ることなら、

今回の山田五十鈴さんの特集のためだけに

また東京に来たいくらい・・・

 

とっても素晴らしかったです。

 

ありがとうございました。

 

 

もしまた東京に来たら、

神保町シアターさんは

必ずチェックする!

 

と思いますね。w

(もう一方の劇場では、吉本のお笑いがやってます)

 

ぜひ、ご覧ください!!

 

(2022年11月30本目。本年度425本目、映画館242本目)

 

スタッフ

監督:マキノ正博

原作:泉鏡花

脚本:小国英雄

撮影:三浦光雄

音楽:鈴木静一

美術:久保一雄

録音:安恵重遠

照明:西川鶴三

現像:西川悦二

美術:久保一雄

編集:畑房雄

製作:氷室徹平

キャスト

長谷川一夫、山田五十鈴、古川緑波、高峰秀子、山本礼三郎、進藤英太郎