鑑賞記録(2022.5.25)人たらしの凶悪知能犯!白石和彌監督『死刑にいたる病』2022@kino cinema神戸国際

鑑賞記録(2022.5.25)

人たらしの凶悪知能犯!

白石和彌監督

死刑にいたる病』2022

@kino cinema神戸国際

『死刑にいたる病』2022/128分/日本/カラー

原作は、櫛木理宇の同名小説

 

一言あらすじ

大学生・雅也(岡田健史)のもとに、連続殺人犯・榛村(阿部サダヲ)から1通の手紙が届く。榛村は、犯行当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよく店を訪れていた。手紙の中で、榛村は自身の罪を認めたものの、最後の事件は冤罪だと訴え、犯人が他にいることを証明してほしいと雅也に依頼するが・・・(映画.comより引用抜粋)

 

感想

白石和彌監督の

サイコサスペンスということで

 

かなりエグイシーンがあるんじゃないかと

ビビりながら鑑賞。ww

 

 

だいぶ前に見た、

白石監督の『凶悪』(2013)が

 

私には衝撃のエグさだったので

そのことを思い出してのことだ。

 

(直視できないシーンが結構あって、

吐き気を催すレベルだったと記憶している・・・)

 

 

 

結論からいえば、

 

エグい場面はあるものの、

『凶悪』を超えるようなエグさではなかったかな。

 

よ、よかった・・・・ホッ。ww

 

 

 

脚本は、

『そこのみにて光輝く』(2013)

『ボクたちはみんな大人になれなかった』(2021)

『さがす』(2022)

 

などの超売れっ子、高田亮さん。

 

 

 

お話が面白く、

そして演出も面白く、

 

 

この結末は

どう展開していくのだろうと

必死で観た。

 

 

 

元来の人たらしである

殺人鬼・榛村が

 

面会室で雅也と向き合い

話をすることで、

 

 

どんどん雅也に

浸食していくように

 

彼を影で操るかのようでありながら

 

しかし、

それはまるで

雅也が自ら選択し行動するように見える。

 

 

 

良くも悪くも、

 

人を動かす人間とは

こういう人物を言うのだろう。

 

 

見た目や人当たりからは

想像もつかないほどの

 

闇を抱えた樫村。

 

 

 

それと同時に

どこか人を惹きつける力も

併せ持つ。

 

 

寄り添う様に

そっと存在するだけなのに、

 

すべては計算し尽くされ、

動かされ

 

そしてそのすべては

完璧な計画のフィナーレの為の

道程でしかない。

 

 

 

見えない影響力が凄すぎて、

恐ろしすぎる・・・

 

 

 

エグいのは苦手だが

 

今回はこれくらいにしてくれたので!?w

 

お話に集中できたし、

 

面白いと思いました。

 

 

 

これは原作は

どういうものだったのだろうと、

 

ぜひ読んでみたくなりました。

 

 

お、恐ろしいかな・・・

 

ちょっと・・怖いけど。ww

 

 

(2022年5月32本目。本年度177本目、映画館71本目)

 

 

 

スタッフ

監督:白石和彌

脚本:高田亮

原作:櫛木理宇

音楽:大間々昇 撮影:池田直矢 美術:今村力、新田隆之

照明:舘野秀樹 録音:浦田和治 編集:加藤ひとみ

装飾:多田明日香 衣装:高橋さやか ヘアメイク:有路涼子

VFXスーパーバイザー:朝倉怜 音響効果:柴崎憲治 撮影効果:実原康之

助監督:渡辺圭太 制作担当:篠宮隆浩

製作:藤本款、小坂恵一、和田佳恵

企画:深瀬和美 プロデューサー:深瀬和美、永井拓郎、堀慎太郎

 

キャスト

樫村大和:阿部サダヲ

筧井雅也:岡田健史

筧井衿子:中山美穂

金山一輝:岩田剛典

加納灯里:宮崎優

筧井和夫:鈴木卓爾

根津かおる:佐藤玲

佐村:赤ペン瀧川