鑑賞記録(2022.5.28)本当の豊かさとは?ショーン・ダーキン監督『不都合な理想の夫婦』2019@シネ・リーブル神戸

鑑賞記録(2022.5.28)

本当の豊かさとは?

ショーン・ダーキン監督

不都合な理想の夫婦』2019

シネ・リーブル神戸

『不都合な理想の夫婦』2019/107分/イギリス/カラー/ビスタ/5.1ch

監督は『マーサ、あるいはマーシー・メイ』でサンダンス映画祭の監督賞を受賞したショーン・ダーキン。(本作チラシより)

 

原題

The Nest

 

一言あらすじ

1986年、NYで貿易商を営んでいた英国人ローリー(ジュード・ロウ)は米国人の妻アリソン(キャリー・クーン)に、仕事の更なる成功を目指し、ロンドンに移住したいと話を持ちかける。度重なる引越しにアリソンは難色を示したが、結局息子と娘を連れ、家族で移住することに。大きな屋敷を家族に用意し、人前で羽振り良く振る舞うローリーだったが・・・

 

感想

本当に大切なものはなにか・・・

 

 

美しく大きな住まい

豪華なディナー

ゴージャスな衣装・・・

 

 

貧しかった子供時代の記憶が

 

より一層、

富への執着を掻きたてる。

 

 

 

もうあんな生活はしたくない

 

必ず成功して

リッチな生活を送るんだ!

 

自分にはその価値があるんだ!!

 

 

 

理想と現実、

 

 

過去の成功と

 

その過ぎ去りし成功体験から

抜け出せない現在

 

 

一度味わったら抜けられない

お金のかかる優雅な生活

 

 

 

人からどう見られるか

 

人からどう思われるか

 

 

自分は優れた人間で

人が羨むような人生を送っている!!

 

 

 

見た目には理想の世界

 

 

本当はないものを

あるように見せかける。

 

 

 

そこにはどんな幸せがある?

 

 

 

何のために?

 

誰のために?

 

 

それで自分は、

家族は幸せか?

 

 

 

自分や家族に

嘘をついてまで

 

手に入れたいもの?

 

 

 

本当の家族とは??

 

本当の幸せとは??

 

 

 

形ばかりの豊かさでは

 

絶対に手に入らない幸せが

すぐ目の前にあることを

 

改めて見つめ直す・・・

 

 

 

 

母が昔よく出してくれた

質素なパンは、

 

実は意外と

素朴に美味しいものだったと気付く。

 

 

 

その美味しさは、

 

パンが美味だから、

ではない。

 

 

 

家族で朝食を囲むこと

 

それ自体が

最高の贅沢なのだ。

 

 

 

自分らしく、

人と比べず、

自分や家族と向き合い

 

本当に大切なことを

 

今一度見つめ直してみよう。

 

 

 

(2022年5月36本目。本年度181本目、映画館75本目)

 

 

 

スタッフ

監督・脚本:ショーン・ダーキン

撮影:エルデーイ・マーチャーシュ 美術:ジェームズ・プライス

衣装:マシュー・プライス 編集:マシュー・ハンナム

音楽:リチャード・リード・ペリー

製作:エド・ギニー、デリン・シュレシンガー、ローズ・ガーネット、ショーン・ダーキン

製作総指揮:アンドリュー・ロウ、ポリー・ストークス、ジュード・ロウ、ベン・ブラウニング、グレン・バスナー、アリソン・コーエン、ミラン・ポペルカ

 

キャスト

ローリー・オハラ:ジュード・ロウ

アリソン・オハラ:キャリー・クーン