鑑賞記録(2022.12.17)国立映画アーカイブ所蔵 外国無声映画傑作選vol.2 セシル・B・デミル監督『囁きの合唱』1918@神戸映画資料館

鑑賞記録(2022.12.17)

国立映画アーカイブ所蔵

外国無声映画傑作選vol.2

 

セシル・B・デミル監督

囁きの合唱』1918

 

伴奏

稲田誠(contrabass)+

楯川陽二郎(drums)+

楯川円香(nokogiri)

 

@神戸映画資料館

 

【同日上映:

ヘンリック・ガレーン監督

プラーグの大学生』1926】

 

『囁きの合唱』1918/93分[18fps]/アメリカ/モノクロ/サイレント/35mm

デミルが自伝で経歴上の転換点になったと語る心理ドラマ。ジョージ・イーストマン・ハウス(現ミュージアム)復元による染色版を上映。(神戸映画資料館公式サイト”プログラム”より)

原題

The Whispering Chorus

一言あらすじ

ジョン・トレンブル(レイモンド・ハットン)は、会社の金を使い込み、その発覚を恐れて、自らの死を偽装するが・・・

感想

外国無声映画傑作選vol.2

本日の2本目。

 

1918年に制作という

本作ですが、

 

ストーリーがしっかりしていて

とても面白い!!

 

さすが巨匠!!!

 

 

本作に登場の

事件に関する結論を見ると

 

捜査のテキトーさ!?には

(そんな風には描いていないが)

 

ツッコミどころがありつつもw

 

それ以外では、

展開も面白く、

 

エンタメ要素もありつつ、

(舞台がアジア(中国?)に移ったり)

 

倫理観などにも

訴えかける要素あり、

 

さらに

天使と悪魔?が

囁く演出や

 

字幕のイラストも素敵で

 

なおかつ

ラストもしっかりキメてきます!!

(好みは分かれそうですがw)

 

 

今回は、染色版とのことで、

場面によって

染色されて色が変わる場面もあり

 

 

見どころが随所にあり、

とても楽しめました!

 

 

大変素晴らしかったです!

 

 

セシル・B・デミル監督作は

 

十戒』(1956)しか

観ていませんが、

 

他の作品も

観てみたいと思いました。

 

 

伴奏は引き続き、

 

稲田誠さん率いる

トリオの皆さん!

 

 

先程とは

また違った雰囲気で

 

緊迫のシーンなんかもあり

 

この先どうなるのか!?

というのが、

 

音楽によって

更に盛り上がりを見せます!

 

 

サイレント映画の生演奏、

 

いつもながら、

本当に贅沢ですね〜!!

 

 

2作品の長時間に渡る

素晴らしい伴奏、

 

ありがとうございました!!

 

 

ぜひ、ご覧ください!!

 

 

上映後、

井上正昭さんによる解説が

あったのですが、

 

残念ながら、

時間の都合により

 

お話を聞くことが

出来ませんでした・・・

 

次こそは、ぜひに・・・

 

(2022年12月18本目。本年度444本目、映画館252本目)

 

スタッフ

監督:セシル・B・デミル

脚本:ジェニー・マクファーソン 

撮影:アルヴィン・ワイコフ

美術:ウィルフレッド・バックランド

製作:フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー

キャスト

ジョン・トレンブル:レイモンド・ハットン

ジェーン・トレンブル:キャスリン・ウィリアムズ

ジョン・トレンブルの母:イーディス・チャップマン

ジョージ・コグズウェル:エリオット・デクスター

港湾労働者:ノア・ビアリー

悪の顔:ウォルター・リンチ

善の顔:エドナ・メイ・クーパー

ネタバレあり!好きだからこそ!の、超〜〜個人的かつ勝手な意見

ラスト、ジェーン(妻)、泣き崩れて欲しかった・・・ww

そうすることにより、ジェーンはジョンがきっと自分を庇うための嘘を言っている!と真相を理解している!?ことの証明のようになると思って。「彼はジョンじゃなかったのか・・・?」と、「彼は間違いなくジョンだった!」というのでは、元妻としての印象が全然違う。ジェーンはジョンをよく理解していて、より一枚上手であってほしい、という超絶個人的意見。w でも、本作はそうでは無さそうな。ジョンの優しさがストレートにジェーンを救うようです。ジョンは母の願い通り、ジェーンを死んでも守るのですね。私の考え方だと、ジェーンは心救われないですもんね。しかも、そうすると事前に真相を知るくだりも必要になるし(本作では真相はジョン本人しか知らない)ww う〜ん、、でも賢い(元)妻が、真実を見抜くことで、観客により訴えかけられるのでは!?と思うのは、超〜〜個人的な好みの問題ですね。w ジェーンがかなりのキレ者だったら、そもそもジョンはこうなってないか!?w。やっぱり本作の終わり方のほうが、真実は誰にも知られないけど、ジェーンを守り、ジョンの体裁も付くという・・・納まりがいいのかもしれませんね。真実を知らないほうが、綺麗に終われる・・・か。考え出したらグルグルしてきました・・・ww