鑑賞記録(2022.12.17)
国立映画アーカイブ所蔵
外国無声映画傑作選vol.2
ヘンリック・ガレーン監督
『プラーグの大学生』
1926
伴奏
稲田誠(contrabass)+
楯川陽二郎(drums)+
楯川円香(nokogiri)
@神戸映画資料館
【同日上映:
セシル・B・デミル監督
『囁きの合唱』1918】
『プラーグの大学生』1926/110分[20fps]/ドイツ/モノクロ/サイレント/35mm
1926年に公開されたドイツの表現主義サイレント映画。
ゴーレム(1915)以来、ガレーンの最も重要な映画と見なされており、彼の最高傑作と見なされています。
脚本はヘンリック・ガレーンとハンス・ハインツ・エーヴェルスで、ファウスト伝説を下敷きにしている。1913年の同名映画のリメイクである。
ベルリンのスターケン スタジオで撮影されました。
(↑ウィキペディアより)
原題
Der Student von Prag(ドイツ語)
あらすじ
1820年、プラハ。令嬢に恋をした貧乏学生・バルドゥイン(コンラート・ファイト)は、怪しい魔術師のスカピネリ(ヴェルナー・クラウス)が金の援助を申し出て、莫大な金銭を受け取るが、その見返りは・・・
感想
先月チラッと行ってきた、
@国立映画アーカイブ展示室(7階))
東京・国立映画アーカイブさん
所蔵の
外国無声映画傑作選vol.2
楽しみにしていました!!
vol.1は8月に行われたので
それぶりですね。
毎度、
中々お目にかかることのできない
貴重な作品の上映で
嬉しいです!!
今回も2本の上映があり、
まずは1本目。
ドイツの作品です。
本作を監督の
ヘンリック・ガレーンは
以前に観た
『巨人ゴーレム』(1920)の
脚本を共同で書いており、
『ゴーレム』(1914)の方は
監督と脚本を
どちらも共同でしているようです。
(↑こちらは未鑑賞)
本作のお話は、
借金地獄でお金に困っている学生が
令嬢に恋をし、
(彼に恋する貧しい女子や、
令嬢に許嫁もいて
お話はもうちょい複雑ですが)
どこからか現れた!?
謎の魔術師が
莫大なお金をやるかわりに
部屋にある一切を渡すという
交換条件・・・
貧乏学生だから
部屋にあるものなんて
すべて
貰うお金で新しく買えるだろう・・
なんて思っていたら・・・
うまい話には、
訳がある・・・・
令嬢に恋してようがしてまいが、
お金に困っていて
そんな交換条件だったら、
どーぞ、どーぞ!!!
と、
私も飛びついてしまいそう・・・w
確実に
飛びついている自信がある・・・ww
宝くじに当たる!か、
アラジンの魔法のランプを発見!
だったらいいですが
普通の人間が
(本作では、普通ではないけど)
そんな話を持ち掛けてきたら、
やっぱり当然
疑わなくてはなりませんね・・・
目先のお金より
相手の求めるものを
知らなければなりません・・・w
貰ったら最後、
とんでもない代償を
払うことに・・・
教訓的です。w
トリック映像も見受けられ、
え!どうやってるんだろう〜?
なんて
普通にわからなかった私ww
前回のvol.1に引き続き、
伴奏は
稲田誠さん率いる
メンバーの皆さんで。
(今回はカルテットでなく、トリオでした)
いつもかっこいい
コントラバスとドラムですが、
今回は
ノコギリ!も入り
とっても面白い伴奏に!!
他にも色々な楽器が登場するので
ちょこちょこ
雰囲気が変わりつつも、
テーマ曲のような音楽は続きながら
独特な世界観で
面白かったです!
ありがとうございました!
明日は、
また別の伴奏者の方で
伴奏とのこと。
ぜひ、ご覧ください!!
(2022年12月17本目。本年度443本目、映画館251本目)
スタッフ
監督:ヘンリック・ガレーン
脚本:ヘンリック・ガレーン、ハンス・ハインツ・エヴァース
撮影:ギュンター・クランプ、エーリヒ・ニッチュマン
美術:ヘルマン・ヴァルム
製作:ゾーカル・フィルム
他
キャスト
バルドゥイン:コンラート・ファイト
スカピネリ:ヴェルナー・クラウス
マルギット・フォン・シュヴァルツェンベルク:アグネス・エスターハーズィ
リュードゥシュカ:エリッツア・ラ・ポルタ
シュヴァルツェンベルク伯爵:フリッツ・アルベルティ
ヴァルディス男爵:フェルディナンド・フォン・アルテン
他