鑑賞記録（2022.11.18）
オリビア・ニューマン監督
『ザリガニの鳴くところ』
2022
@OSシネマズ・ミント神戸
『ザリガニの鳴くところ』2022/125分/アメリカ/カラー
本作はディーリア・オーエンズが2018年に上梓した同名の小説を原作としている。（ウィキペディアより）
動物学者ディーリア・オーエンズによるミステリー小説「ザリガニの鳴くところ」。不思議なタイトルからは想像もつかない、ひとつの殺人事件をめぐる息詰まるミステリーと、両親に見捨てられながらもノースカロライナの湿地帯でたった一人、自然に抱かれて逞しく生きる少女の物語は全米中の人々の心を掴み、2019年＆2020年の２年連続でアメリカで最も売れた本に。さらに日本でも2021年に本屋大賞翻訳小説部門第1位に輝き、全世界では累計1500万部を超える驚異的な数字を打ち出している。
「読み始めたら止まらなかった」と原作に惚れ込んだ女優リース・ウィザースプーンが、自身の製作会社ハロー・サンシャインを通して映像化権を得て自らプロデューサーを担当。主人公のカイアを、英ドラマ「ふつうの人々（ノーマル・ピープル）」で2021年ゴールデン・グローブ賞テレビ部門（ミニシリーズ・テレビ映画部門）主演女優賞にノミネートされて注目を浴びた、新星デイジー・エドガー＝ジョーンズが演じる。さらに本作は、世界的シンガーソングライターのテイラー・スウィフトが、原作を愛するあまり、「この魅力的な物語に合うような、心に残る美しい曲を作りたかった」と自ら懇願して楽曲を書き下ろしたことでも話題になっている。
（↑公式サイト“introduction”より）
原題
Where the Crawdads Sing
あらすじ
1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、青年の変死体が発見された。容疑をかけられたのは、湿地帯でたったひとり育ったカイア（デイジー・エドガー＝ジョーンズ）。彼女は６歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など、湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いていた。そんな彼女が、ある青年と出会い・・・
感想
美しい大自然が広がる
ノースカロライナの湿地帯で起こった
一つの事件を軸に
一人の女性の人生が
映し出される。
過酷な子供時代を
過ごすことになる
デイジー・エドガー＝ジョーンズ演じる
主人公のカイアは
湿地帯で一人
なんとか生き延びていた。
自然の中で
共存するかのような
彼女の生き方は、
社会や世間から見れば
異質で異端な存在。
最低限の
極少ない人々との関わりだけで
ひとり孤独に静かに暮らすカイア。
そんなカイアが出会う
二人の青年。
そこから彼女の人生は
浜辺に打ち寄せる波に
攫われるように
いつの間にか
動き出していく・・・
事件の行く末と
湿地帯で生きる彼女の人生・・・
とても重厚な作りで、
原作が大ヒットとなったのも頷けます。
孤独とは？
善悪の判断とは？
生きることとは？
人生における
いくつもの重要な問題が重なり
考えさせられる一作。
ミステリーとしても、
恋愛物語としても、
人生指南書としても、
どの点からでも、楽しめます。
映画では、個人的に
若干気になる点があったので、
（事件について）
原作ではその辺り、
どう描かれているのか、
とても気になりました！
映画を観た後に、
これほど原作が気になるのも
面白い点です。
原作も
読んでみたいと思います！
ぜひ、ご覧下さい！！
（2022年11月19本目。本年度414本目、映画館231本目）
スタッフ
監督：オリビア・ニューマン
脚本：ルーシー・アリバー
原作：ディーリア・オーエンズ
撮影：ポリー・モーガン
美術：スー・チャン
衣装：ミレン・ゴードン＝クロージャー
編集：アラン・エドワード・ベル
音楽：マイケル・ダナ
オリジナルソング：テイラー・スウィフト「キャロライナ」
製作：リース・ウィザースプーン、ローレン・ノイスタッター
製作総指揮：ロンダ・トーレフソン、ベッツィー・ダンバリー
他
キャスト
キャサリン・クラーク（カイア）：デイジー・エドガー＝ジョーンズ
テイト・ウォーカー：テイラー・ジョン・スミス
チェイス・アンドリュース：ハリス・ディキンソン
メイベル：マイケル・ハイアット
ジャンピン：スターリング・メイサー・Jr
トム・ミルトン：デヴィッド・ストラザーン
ジョー・パデュー保安官：ジェイソン・ワーナー・スミス
ジャクソン・クラーク（カイアの父親）：ギャレット・ディラハント
ジュリアンヌ・クラーク（カイアの母親）：アーナ・オライリー
エリック・チャステイン：エリック・ラディン
キャサリン・クラーク（子供時代）：ジョジョ・レジーナ
キャサリン・クラーク（70代半ば）：レスリー・フランス
テイト・ウォーカー（子供時代）：ルーク・デヴィッド・ブラム
テイト・ウォーカー（70代半ば）：サム・アンダーソン
他
