行ってきました!最終回!古典映画超講義【特別編③ 講師:濱口竜介監督】ジョージ・キューカー監督『フィラデルフィア物語』1940制作 @神戸映画資料館

2022.3.19-3.20

神戸映画資料館で行われた

 

最終回!古典映画超講義【特別編③】

に、行ってきました!

 

 

上映作品は、

ジョージ・キューカー監督

『フィラデルフィア物語』1940制作

(日本公開1948年)

 

 

今回の講師は、

濱口竜介監督(オンライン)

(2日目の講義は、前日の録画上映)

 

 

『フィラデルフィア物語』1940/112分/アメリカ/ブルーレイ上映U-NEXT・AmazonPrimeVideoでも視聴可能)

1940年制作のアメリカのロマンティック・コメディ映画。フィリップ・バリーが手掛けた同名のブロードウェイ作品を原作とし、結婚前夜の上流階級の令嬢と、その前夫と雑誌記者による喜劇を描いている。(ウィキペディアより)

 

(以下、2022年3月神戸映画資料館チラシより)

ウェルメイドかつ奇妙な映画

ジョージ・キューカー監督『フィラデルフィア物語』は自分にとって、未提出の宿題のような映画だ。この映画を初めて見たのは大学時代で、故梅本洋一先生の授業でのことだった。これが兎に角ウェルメイドであり、かつとんでもなく奇妙なえいがだったのだ。結末に至って唖然としながら、それでいて大いに納得できるような、まったく相反する感想を同時に持った。そして梅本先生はキャサリン・ヘップバーン、ケイリー・グラント、ジェームス・スチュワートら主演俳優陣を指して「立てる」と評したと記憶している。この「立てる」という言葉がずっと木霊しているのだ。人が立つということ。それってそんなに特筆すべきことなのか。映画のなかで「立てる」奴と「立てない」輩は一体どう違うのか。正直にいえば、答えは未だにわからない。なので、この機会に再見し、考えてみたい。彼らはどのように立ち、この奇矯で蠱惑的(こわくてき:人の心を引きつけて惑わすようなさま)な映画を成立せしめているのか。さて、宿題提出のなるか否か・・・。(濱口竜介監督)

 

原題

The Philadelphia Story

 

受賞

アカデミー賞 1940年(第13回)

主演男優賞:ジェームズ・スチュワート

脚色賞:ドナルド・オグデン・スチュワート

 

一言あらすじ

フィラデルフィアの上流階級の令嬢トレイシー(キャサリン・ヘップバーン)は、ジョージ・キトリッジ(ジョン・ハワード)と明日結婚式をすることに(共にバツイチ)。元夫のデクスター(ケーリー・グラント)は、ゴシップ雑誌の作家志望の記者マイク(ジェームズ・スチュワート)と写真家のリズ(ルース・ハッセイ)を、結婚式前日に知人を装い屋敷に送り込んで・・・

 

感想

 

しっかりと聞かせ

テキスト(台本)を大事に扱ったような

 

丁寧な台詞。

 

 

それでいて

小気味よさも同居させ、

 

クスっと笑わせながら

 

お話は進む。

 

 

 

 

以下、ネタばれありかと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

段々と結婚の雲行きが怪しくなるのは

ある程度は予想できたが、

 

結末が全く読めなかった!!!

 

 

 

 

そして、

 

え~~~!!

そういう感じなの!?www

 

という驚きがありつつ、

本当に奇妙な納得感。

 

(上映後、濱口監督もそう仰ってました。)

 

 

 

 

え~!そんなばかなー!!

と、思うのに、

 

かと言って他の結末も

何かしっくりこないので、

 

やはりこれでいいのか・・・

みたいな感じに思った私です。ww

 

 

 

 

でも、

上映後の濱口監督の講義を聞いて、

 

この結末は、

やはり、ちゃんと?(実は?)

この結末に向けて進んでいたことが分かった。

 

 

 

もちろん初見では気付かないレベルの

繊細で微妙なもの。

 

 

 

それを丁寧に拾い上げ、

虫眼鏡で見るかのように

解説して下さった濱口監督。

 

 

 

さ、さすがです・・・!!!

 

 

 

 

 

いつも濱口監督のこういった講義は

(今回で私は4回目かな?)

 

私では決して気付かないような点を

教えてくださいます。

(毎度資料まで用意して下さる!!)

 

 

 

 

以下、

上映後の濱口監督の講義を聞いたことを

かいつまんで、

チラッと書いてみましたが、、

 

 

なんというか、、、

私の文では、分かりづらい!!爆

 

 

 

しかも

この解釈であってるんだかわかりませんが・・・汗

(間違ってたらゴメンナサイ)

 

 

 

 

濱口監督の講義を直接聞いたはずなのに

講義のお話と

雲泥の差で申し訳ございません・・・

 

 

 

と、、とりあえず記してみます・・・

 

 

 

 

 

先に記した「立つ」ことに関して。

 

 

これは、

確かにメイン3人の立ち姿が印象に残る

ということもあろうが、

 

 

お話の中の関係性として、

明確に立ち位置としての上下関係が

 

トレイシー、

デクスター、マイク、ジョージの

 

特にこの女1対 男3人の間で

作られている。

英語字幕の台詞でもstandという言葉が頻繁に使われている)

 

 

 

まず、

トレイシーとジョージ(現婚約者)

 

ジョージが初めて登場する場面、

トレイシーがジョージを倒し、(下)

トレイシーが乗っかる。(上)

 

 

ここに見られるのは、

 

ジョージがトレイシーというか

上流階級に対して崇拝しているような

上下関係が表わされる。

(ジョージは上流階級出身ではない。)

 

 

余談だが、

ジョージが馬に乗ろうとするシーンは必見!w

 

 

 

 

つづき、

トレイシーは、デクスター(元夫)に対し、

 

常に立っていて、

上からの立ち位置。

(トレイシーの警戒心を感じる)

 

 

デクスターは、トレイシーに対し

いつも座っているとかで、

下からの立ち位置。

 

トレイシー(上)デクスター(下)

の図が、基本となっている。

(ちなみに母と妹はデクスターを受け入れている様子)

 

 

 

 

そして、

 

トレイシーはマイクに対して

座っていることが多く、

同じ(低めの)目線。

 

 

そのことから、

トレイシーとマイクの間に

精神的な親しみが表れている。

 

 

 

 

デクスターもマイクも

下からの立ち位置で

下へ下へとトレイシーを誘う。

 

(ジョージはまたちょっと違う?かな)

 

 

 

 

上流階級で美しく、潔癖

完璧主義で人の弱さを許さない

付け入る隙のない

不動の彫刻のようなトレイシーが

 

 

フィジカル的にも

徐々に下へ下がっていくことで

 

(女神→人間??)

 

 

人間の弱さ (または人間らしさ?)を

受け入れていく。

 

 

 

 

普段お酒を飲まないトレイシーだが

結婚式の前夜、泥酔し

トレイシーは立てない状態となる。

(トレイシーは元夫のデクスターが酒を飲むのを嫌っていた)

 

 

 

 

粘土の様に立てなくなった足=彫像になる前の段階に戻る

 

 

 

(トレイシーはこの状態に戻る必要があったと、

デクスターは考えていたのではないか??)

 

 

 

 

トレイシーと一緒に飲んでいたマイクは

彼女を抱えて家へ入ろうとするところ、

 

ジョージと、デクスターと鉢合わせ。

 

 

 

 

全ての状況を知る3人の男たちと

泥酔して記憶がないトレイシー。

 

 

 

 

すると翌朝から、

デクスター(上)とトレイシー(下)の

位置関係が逆転する!!

 

 

 

 

そしてこの後、

クライマックスに向けて

お話が展開していく・・・

 

 

 

 

 

マイクが女神の足を滑らせ、

デクスターが立ちあがらせる。

 

 

 

 

しかし、そもそも、

立ちあがらせるためには、

一度足を滑らして転ぶ必要があった・・・

 

 

 

トレイシーは、

結婚前夜からの出来事の中で

気付いて行く。

(トレイシーは変化していくが、根本的に変わったわけではない。元々、トレイシーとデクスターは共通の言語【価値観】を持っている)

 

 

一人の人間の尊厳を

どうやって勝ち取っていくのか・・・

 

 

 

不安定な弱さを抱えながら

立つこと。

 

 

 

人間の弱さを知り、

受け入れる寛容さを持つこと。

 

 

そして、愛すること。

 

 

 

これは、

立ち姿、また

立つことに対する映画。

 

 

 

 

ラスト、

とても当惑しながらも

納得できたのは、

テキストと画面の繊細さがあってのことだろう。

 

 

 

以上です・・・・

 

 

 

 

うーーーん、、、

なんかグチャグチャですが・・・ww

 

 

そして、

もちろん他にももっと仰ってますし

なんか、、ニュアンス違ってないかしら・・・

 

 

とても分かりづらくて、

ごめんなさいまし。。。

 

 

 

とにかくまずは見て、

 

また何度も見返すことで

新たな気付きがあり、

 

より映画を理解することが

出来たら良いですね!ww

 

 

 

濱口監督、

海外(深夜)から

大変楽しく、学び多き時間

本当に有難うございました!!

 

 

またぜひ講義もやってほしいですね。

 

 

(2022年3月27本目。本年度98本目、映画館34本目)

 

 

スタッフ

監督:ジョージ・キューカー

脚本:ドナルド・オグデン・スチュワート

原作:フィリップ・バリー

撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ 音楽:フランツ・ワックスマン 編集:フランク・サリヴァン

製作:ジョセフ・L・マンキウィッツ

配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)

 

キャスト

C・K・デクスター・ヘイヴン:ケーリー・グラント

トレイシー・サマンサ・ロード:キャサリン・ヘプバーン

マコーレイ・コナー(マイク):ジェームズ・スチュワート

エリザベス・イムブリー(リズ):ルース・ハッセイ

ジョージ・キットリッジ:ジョン・ハワード

ウィリアム・Q・トレイシー(ウィリー叔父さん):ローランド・ヤング

セス・ロード:ジョン・ハリディ

マーガレット・ロード:メアリー・ナッシュ

ダイアナ・ロード:ヴァージニア・ウェイドラー

シドニー・キッド:ヘンリー・ダニエル

エドワード:ライオネル・パペ

トーマス:レックス・エヴァンス