鑑賞記録（2022.12.23）
ロバート・ロッセン監督
『オール・ザ・キングスメン』
1949
『オール・ザ・キングスメン』1949/109分/アメリカ/モノクロ
ロバート・ペン・ウォーレンの1947年ピューリッツァー賞受賞の同名小説『すべて王の臣』（原題: All The King’s Men はハンプティ・ダンプティの詩の一部に由来）の映画化。（ウィキペディアより、一部引用）
第22回アカデミー賞で、作品賞・主演男優賞・助演女優賞の3部門を獲得した。
アカデミー賞受賞作品でありながら、1949年当時、連合国軍占領下の日本では公開されなかった。アメリカにおける政治腐敗を描いた作品であるために、GHQの指示で公開が見送られたといわれる。日本国内では27年後の1976年9月になって、岩波ホールで初めて公開された。ロッキード事件での田中角栄元首相逮捕と偶然に時期が重なったため、「映画の内容がまるでそっくり」と騒がれたという。
架空の人物ではあるが、スタークはルイジアナ州知事ヒューイ・ロングに非常に似ている。
（↑ウィキペディアより）
製作・監督・脚本は「ハスラー」のロバート・ロッセン、撮影は「俺たちに明日はない」のバーネット・ガフィ、音楽は「ジョルスン物語」のモリス・Ｗ・ストロフが各々担当。（映画.comより一部抜粋）
2006年にスティーヴン・ザイリアン監督、ショーン・ペン主演でリメイクされている。（U-NEXT
本作”ここがポイント”より）
受賞
アカデミー賞（第22回、1950年開催）
作品賞
主演男優賞：ブロデリック・クロフォード
助演女優賞：マーセデス・マッケンブリッジ
他、ノミネート
原題
All The King’s Men
あらすじ
州の下級役人・ウィリーは、小学校の校舎建設にまつわる不正を非難したことで人々の注目を集める。後に崩落事故が起きたことで、彼はさらに人気を集め、州知事にまで上り詰める。すると、実直だったウィリーだが・・・（U-NEXT
感想
政治のブラックな部分
しかと見たり！！
不正を正そうと
一生懸命活動していた人間が、
立場が変わり、
権力を持つようになると、
結局同じように
変わっていってしまう・・・
野望、権力、お金・・・
これらに取り憑かれた者は、
欲望に抗うことは出来ない・・・
ミイラ取りがミイラになる・・・
そして汚職は、次々と
更なる不正を呼び寄せていく・・・
政治とは、
お金を持っているものが勝つ
と言われますが
悲しいかな、
実際のところ
そうなんでしょうね・・・
世界のことも
政治のことも無知過ぎて、
とやかく言える立場では
まったくもってありませんが、
あまりにも
大きすぎる力に対抗することは
できるものなんでしょうかね・・・
政界の重鎮を取り込み、
権力者を脅し、買収し、
メディアを操り
民衆を丸め込む・・・
本当のことは、
下々には降りて来ない・・・
恐ろしいけど、
おそらく本当のことでしょうね。ww
いい歳こいて
全然世の中のことわかってないけど、
フィクションだと
そういうお話を
面白いと思ってしまいますね。
（実際、本当は笑えないけど・・・）
もちろん
全てがこうではないにせよ
社会や政治の裏の部分を
ガッツリ描いた社会派映画でした。
なんだか勉強になった気分です！w
先日観た、
ロベルト・ロッセリーニ監督の
『崖』（1955）でも登場した
（↑こちらの方が後だが）
ブロデリック・クロフォードが
本作でも貫禄十分！
のし上がっていく政治家に！
ぜひ、ご覧ください！
（2022年12月23本目。本年度449本目）
スタッフ
監督・脚本・製作：ロバート・ロッセン
原作：ロバート・ペン・ウォーレン
撮影：バーネット・ガフィ
音楽：モリス・W・ストロフ
編集：アル・クラール
他
キャスト
ウィリー・スターク：ブロデリック・クロフォード
ジャック・バーデン：ジョン・アイアランド
アン・スタントン：ジョーン・ドルー
ルーシー・スターク（ウィリーの妻）：アン・シーモア
トム・スターク（ウィリーの息子）：ジョン・デレク
セイディ・バーク：マーセデス・マッケンブリッジ
アダム・スタントン：シェパード・ストラドウィック
他
