鑑賞記録(2022.9.28)山中貞雄監督『河内山宗俊』1936 Amazon Prime Video

鑑賞記録(2022.9.28)

山中貞雄監督

河内山宗俊』1936

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『河内山宗俊』(こうちやま そうしゅん)1936/81分/日本/モノクロ/スタンダード

山中の監督作品のうち、ほぼ完全な形でフィルムが現存するのは本作のほか『丹下左膳余話 百萬両の壺』、『人情紙風船』の3本のみだが、本作は広太郎と三千歳のラブシーンと、森田屋が三千歳を呼ぶ場面の計5分が削除されている。

現存するのは原版からコピーされた16ミリフィルム版のみで、映像・音声が共に劣化した状態であった。2020年、日活と国際交流基金による4Kデジタル復元版が東京国際映画祭で公開された。

『街の入墨者』(35年)に続き、2度目の前進座との提携作品となる『河内山宗俊』(1936年)のシナリオを執筆し、2月から4月にかけて撮影した。『河内山宗俊』は松林伯圓の講談『天保六花撰』を基にした河竹黙阿弥の歌舞伎演目『天衣紛上野初花』を自由に改変した作品で、長十郎演じるヤクザ者の河内山宗俊と翫右衛門演じる金子市之丞が、命をかけて2人のマドンナ的存在である娘を守るという物語であるが、批評家の評価はあまり芳しくなかった。

(↑ウィキペディアより)

(中略) 「すべての無頼の男たちが“この美しい瞳のためなら死んでもいい”と思うような清純で可憐な娘」、山中貞雄が探し出したお浪の役は、これが本格的デビュー作となる当時15歳の原節子! 生活感にあふれた人情味とユーモアの前半から、情念が一挙に迸るラストの狭い路地での怒涛の大立ち回りアクションと、映画的興奮に満ちた傑作! 伝説の時代劇が甦る!!(シネ・ヌーヴォ公式サイトより)

 

あらすじ

無為な日々を送る河内山宗俊と浪人の金子市之丞にとって、甘酒売りの少女お浪は心和む存在だった。 弟・広太郎の借金で身売りすることになったお浪を救う為、河内山宗俊と金子市之丞は、身体をはって立ち向かう!(Amazon Prime Videoより)

 

感想

先日まで、

シネ・ヌーヴォさんで

(大阪・九条)

 

4K(2K)デジタル修復版で

上映されていた

山中貞雄監督、3作品。

 

 

丹下左膳餘話 百萬両の壺』(1935)

『河内山宗俊』(1936)

人情紙風船』(1937)

 

現存するのが、この3作品のみ。

 

 

 

残念ながら

足を運ぶことが出来なかったので

 

観ていない本作を

自宅鑑賞。

 

 

 

ユーモラスで人情味溢れ、

 

いくつかの事件と

 

男女それぞれの思いなども

絡ませながら、

 

とても面白かったです。

 

 

 

当時15歳の原節子さんが

とても初々しく、

 

そらぁ、おっちゃん達も

そうなるわ〜www

 

 

ぷらチャラ遊んでいる

河内山宗俊の

女房役であるお静さんも

女ですから

 

 

そりゃいい気がしないのも

分かりますがね・・・

 

 

 

個人的には

金子市之丞がとても面白く、

 

飄々と話す様子は

笑いました。

 

 

 

しかし、

前半のコメディ感たっぷりだった

お話から一変、

 

 

後半はシリアスな

アクション活劇に!!

 

 

 

原節子さん演じるお浪の

弟のヒロちゃんが

 

まぁ色々と仕出かす訳でして・・・

 

 

 

若気の至りでは

済まされないレベルまで

ことが及びます・・・

 

 

 

率直に言うと

 

関わった人たちが全員

被害を被るという

 

まるで疫病神みたいな子ですが、、、爆

 

 

 

私みたいに

そんなケチな文句を言わず、ww

 

 

助けてやるのが

河内山宗俊と金子市之丞!!

 

 

カッコいいです!!

 

 

 

かたや

イカサマ暮らしで女房に食わせてもらい、w

 

かたや

場所代集め役のしがない浪人、ww

 

 

 

という二人には、

 

悪さを仕出かす弟さんが

 

 

若かりし自分の事の様に

思えたのかもしれませんね・・・

 

 

(まぁぶっちゃけ姉が可愛い娘でなけりゃあ

どうなったかは分かりませんが・・・w)

 

 

 

 

ラストは・・・・

 

 

そんな〜〜〜、、、

 

 

という感じではありますが、

 

 

 

あくまで

”河内山宗俊”と題してあるので

 

 

彼の生き様が

お話の主軸と言えるんでしょうね。

 

 

 

まだ鑑賞していない

『人情紙風船』も

 

近々観たいと思います。

 

 

(2022年9月37本目。本年度351本目)

 

 

 

スタッフ

監督・原作:山中貞雄

脚本:三村伸太郎

撮影:町井春美

録音:萬寶圭介

音楽:西梧郎

 

キャスト

河内山宗俊:川原崎長十郎

金子市之丞:中村翫右衛門

直侍:市川扇升

お静:山岸しづ江

お浪:原節子

三千歳:衣笠淳子

文ちゃん:三好文江

北村大膳:清川荘司

健太:市川莚司(=加東大介)