鑑賞記録(2022.11.10)
パルシネマ映画祭!
【2本立て】
アキ・カウリスマキ監督
『街のあかり』2006
@パルシネマしんこうえん
(※同時上映は、
パーシー・アドロン監督
2008)
現在、
パルシネマしんこうえんさんでは
パルシネマ映画祭を開催中!
2022年11月16日(水)まで!
スケジュールはこちら
パルシネマ映画祭上映 アキ・カウリスマキ監督3作品
『浮き雲』1996/96分/フィンランド(朝パル/夜パル)2022.11.9まで
『過去のない男』2022/97分/フィンランド(2022.11.10~12〈←夜パル20:10~21:50〉2022. 11.13〜16〈←朝パル10:00~11:40〉まで)
『街のあかり』2006/78分/フィンランド(パーシー・アドロン監督『バグダッド・カフェ〈ニュー・ディレクターズ・カット版〉』と2本立て同時上映)
『街のあかり』2006/78分/フィンランド/カラー/アメリカンビスタ/ドルビーデジタル
同監督による『浮き雲』『過去のない男』に続く、“敗者三部作”の第3作。不幸に見舞われながらも、怒りや絶望を発しない主人公の振る舞いが、不思議な希望を感じさせる。(U-NEXT本作”見どころ”より)
原題
フィンランド語:Laitakaupungin valot
(英題:Lights in the Dusk)
あらすじ
フィンランドのヘルシンキ。警備会社に勤務するコイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)は、家族も友人もなく、孤独な毎日を送っていた。ある日、ミルヤ(マリア・ヤルヴェンヘルミ)という名の見知らぬ美女と出会ったコイスティネンは、たちまち彼女に魅了される。ところが彼女はマフィアのボスの愛人で…(U-NEXT本作”ストーリー”より)
感想
2本立て鑑賞2本目!
先日観た、
同監督作
『浮き雲』(1996)に続き、
慎ましく暮らす主人公に
過酷な状況が待ち受ける・・・
冒頭から
ほんの数カットで
ヤンネ・フーティアイネン演じる
主人公、コイスティネンの
孤独な状況が
観ている者に
これでもかと伝わる!!!
多くを語らず、
一瞬にして状況を伝える
テクニック!!!!!
す、素晴らし過ぎます・・・
あっという間に
引き込まれる・・・
コイスティネンは
イケメンですが、
なんだか冴えない
孤独な男・・・!?
ただでさえ
幸薄い感じなのに、、、爆
さらに魔の手が・・・
正直、
私も最初は彼を
負け犬っぽく感じていましたが、、、
どんどんお話が進むにつれての
展開たるや・・・!!!
最初は
生きる気力はあるのだろうか・・・
と、疑っていましたが・・・
どっこい!!
これがまぁ
黙々、淡々と、
彼の芯の強さは、
見ものです!!
自分の信念を貫く彼が
取った行動とは・・・!?
踏み付けられても
枯れることを知らない
雑草根性が!?
腹の中に
密かに燃やした炎を
絶やす事なく
持ち続ける!!!!
地べたまで這いつくばったら、
あとは立ち上がるのみ!!!
唯一見せた笑顔が、
あの場所とは・・・
なんだか複雑ですが、
人生、幸せの感覚が
どこに転がっているかは
わからないもんですね。
散々踏み付けにされた
コイスティネンが
やっと見つけたものとは・・・
人生において、
孤独だったり、
しんどかったり、
辛かったり・・・
色々ありますが、
どんな状況でも
決して諦めない強さ。
今回の2本立て、
やっぱり映画館で鑑賞して
大正解でした!!
ド派手なアクションはなくとも、
映画館での鑑賞の良さを
一層感じさせる
素晴らしい作品でした。
これぞ
映画館の真髄!
ぜひ、ご覧下さい!!
(2022年11月11本目。本年度406本目、映画館225本目)
スタッフ
監督・脚本・製作・編集:アキ・カウリスマキ
撮影:ティモ・サルミネン
音楽:メルローズ
他
キャスト
コイスティネン:ヤンネ・フーティアイネン
ミルヤ:マリア・ヤルヴェンヘルミ
リンドストロン:イルッカ・コイヴラ
アイラ:マリア・ヘイスカネン
少年:ヨーナス・タポラ
刑事:ペルッティ・スヴェホルム
ディスコのバンド:メルローズ
スーパーのレジ係:カティ・オウティネン
犬:パユ