鑑賞記録(2022.4.27)ジャック・オーディアール監督『パリ13区』2021@Kino cinema神戸国際

鑑賞記録(2022.4.27

ジャック・オディアール監督

『パリ13区』2021

Kino cinema神戸国際

『パリ13区』2021/105/フランス/仏語、中国語/モノクロ・カラー/4K 1.85ビスタ/5.1ch

(監督は)カンヌ国際映画祭パルムドール受賞『ディーパンの闘い』をはじめ数々の名作で世を驚かせてきた、今年70歳を迎える鬼才ジャック・オディアール監督

舞台となる13区は、高層住宅が連なる再開発地区で、アジア系移民も多く暮らす。古都のイメージとはまったく違う独創的で活気に満ちた、まさに現代のパリを象徴するエリアだ。

原作は、今最注目の北米のグラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネの3つの短編。エリック・ロメール『モード家の一夜』における男女の駆け引きや、『マンハッタン』でウディ・アレンが捉えた魅力的な都市の情景にオマージュを捧げながら、オディアールは2021年の13区で愛の在り方について問う。

『パリ13区』公式サイトより抜粋)

 

原題

Les Olympiades

(英題:Paris,13ch District

 

一言あらすじ

コールセンターで働くエミリーと高校教師のカミーユ、32歳で大学に復学したノラ、そしてポルノ女優のアンバー・スウィート。都市に生きるミレニアル世代の若者たちが織りなす、孤独や不安、愛やセックスにまつわる人間模様。(本作チラシより)

 

感想

今回も一切前情報入れずに鑑賞。

 

現代の世界をモノクロで映す。

 

 

モノクロ作品は最近多いが

 

現代が舞台で

モノクロっていうのは

 

中々少ないと思いますね。

 

 

 

個人的には

モノクロも好きなので

大歓迎です!w

 

 

舞台は、現代のパリ13区。

 

近代的な建物や

クラブミュージックなどの音楽で

 

スタイリッシュかつ

都会的な冷たい(cool)な印象。

 

 

 

お話は、

現代の若者の群像劇。

 

 

特に人間関係において

何かしら上手くいかず

 

 

それぞれが

小さな渦のようなものを

抱えながらも

 

 

やっぱり人間関係に

どこか救われながら

生きていく。

 

 

 

体と体は

 

気軽につながるかもしれないが

 

心と心がつながるのは

 

触れるカタチがない分

 

体ほど簡単じゃない。

 

 

 

本能が

刹那的に満たされても、

 

それだけでは

長く幸福感は続かない。

 

 

 

それぞれが不器用で、

 

でも

 

器用なことが良いわけでもない。

 

 

器用な人ほど

自分を隠す(騙す)のも上手だろうから。

 

 

 

そういう点では、

ここに出てくる若者たちは

 

自分に対し、

率直なんじゃないかと思う。

 

 

 

上手くいかないこと

あっても

 

自分の本能や存在を

否定することはない。

 

 

 

そして、生と性。

 

 

生きることは

繋がっていく。

 

 

 

私くらいになってくると

(年齢なのか、性格なのか、両方か・・・爆)

 

 

ひとりの時間が

圧倒的に多くなり

 

人との関わりが

希薄になってくると

 

色々と面倒になりがちですが・・・w

 

(家族、友人に感謝!笑)

 

 

 

それはそれで・・・

 

ある意味

問題を抱えているとも

言えるかもしれませんね。ww

 

 

 

そんな状況が

気になることは(たまに)あるけど、

 

正直、悩んじゃいない。ww

 

 

 

先のことなんてわかりませんが

 

もし、

今そういった心の拠り所がなくても

 

歳を取ってからでも

 

人との何かしらの

深いつながり(特に心)が持てたら

 

それはきっと、

ひとつの大きな幸福でしょうね。

 

 

2022430本目。本年度140本目、映画館53本目)

 

スタッフ

監督:ジャック・オディアール

脚本:ジャック・オディアール、セリーヌ・シアマ、レア・ミシウス

原作:エイドリアン・トミネ 短編『アンバー・スウィート』『キリング・アンド・ダイング』『バカンスはハワイへ』(『キリング・アンド・ダイング』『サマーブロンド』収録)

撮影:ポール・ギローム

編集:ジュリエット・ウェルフラン

製作:バレリー・シェアマン

配給:ロングライド 提供:松竹、ロングライド

 

キャスト

エミリー:ルーシー・チャン

カミーユ:マキタ・サンバ

ノラ:ノエミ・メルラン

アンバー・スウィート:ジェニー・ベス

エポニーヌ:カミーユ・レオン=フュシアン

ステファニー:オセアーヌ・カイラティ

レイラ:アナイド・ロザム

カミーユの父:ポル・ホワイト

エミリーの姉:ジュヌビエーブ・ドアング