鑑賞記録(2022.12.14)
フィル・ティペット監督
『マッドゴッド』2021
@シネ・リーブル神戸
『マッドゴッド』2021/84分/アメリカ/カラー/1.78:1/5.1ch/ストップモーションアニメ
『スター・ウォーズ』『ロボコップ』『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズなど、誰もが知る名作の特殊効果の数々を手掛け、アカデミー賞を2度受賞、その後のSF作品に計り知れない影響を与えた巨匠フィル・ティペット。
今から約30年前、『ロボコップ2』(90)の撮影後に本作のアイデアを閃き、地道に制作を続けていた。だが、『ジュラシック・パーク』(93)で時代は大きく転換し、ティペットの代名詞である手作りの視覚効果から、業界が本格的にCG映像へと移行。「俺の仕事は絶滅した」とプロジェクトは中断された――。
それから20年後。ティペット・スタジオの若きクリエイターたちが奇跡的に当時の人形やセットを発見し、彼らの熱望により企画が再始動する。さらに、クラウドファンディングで世界中のファンからの応援も集まり、2021年シッチェス映画祭で上映され狂喜乱舞を呼んだ。CGに駆逐された<ストップモーションアニメ>の巨匠が放つ、魂の一撃。映画史に反撃の狼煙をあげる、最高傑作がここに完成した。(公式サイトより)
原題
MAD GOD
あらすじ
人類最後の男に派遣され、地下深くの荒涼した暗黒世界に降りていった孤高のアサシンは、無残な化け物の巣窟と化したこの世の終わりを目撃する。(公式サイトより)
感想
予告編を観て、
これはなんだか凄そうだ!
と、思っていて
やっとこの度鑑賞!!
やっぱり
凄かった〜〜〜〜!!!!
しょっちゅう言ってますが、
ホラーやスプラッター、
怖いの、痛いの、グロいの、エグいのが
苦手な私ですが、
ストップモーションアニメなら
多分大丈夫だろう・・・
という思いもあって鑑賞。
(実写系だったら絶対観てない)
冒頭から、
超〜〜細かいところまで
動いてます・・・!!
ストップモーションなんて
気の遠くなるようなこと、
そんな言葉では追いつかない程の
超絶細かく地道な作業でしょうが、
よくもまぁ仕上げたものです!!
(作業した皆さんは、
楽しんでやっていたと
パンフに監督のコメントがあったはず)
それだけで脱帽ものです!!
凄すぎます!!
監督は、
『キング・コング』(1933)の
ストップモーションアニメを観て
特殊効果の世界に入った、と
チラ見したパンフレットに
書いてあったと思いますが
現在では、
CGなどが使われる為、
手作業で人形を動かして
一コマずつ撮る
なんてことしないだろうから、
その労力とかは
想像を絶するだろうということが、
想像できますが・・・
また何よりすごいのは
そのクオリティと画です!!!
服のシワの動き、
揺れる衣装のヒラヒラ、
足元の動き、
小道具などの緻密さ
etc・・・
そして
独創的な画!!!
食い入るように観すぎて
目が乾燥するほど・・・!!!
すごい世界観と
素晴らしい画!!!
正直、人形とはいえ、
グロい生き物ばかりだし、
かなりダークな感じですが。w
そして、
偽物ってわかってるのに
観てると肩に力が入っちゃう
グロいシーンがww
でも、目が離せない・・・
そして、
アニメーションだけかと思いつつ、
チラッと本物の人間も登場!!
これも良い!!ww
冒頭に
『レビ記』の一節の引用がある以外は、
言葉や会話など
説明は一切ありません!!!
(この点もすごい!!)
すごかった〜〜〜〜
色々すごかった〜〜〜ww
これこそ、
映画館の大きな画面で観ると
その細部までの情報が
目に飛び込んできて
より一層感動!?を
味わえる作品だと思いますね。
お話は、ちょっと??
となる部分もありましたが、
独創的な作品ほど
そうなる部分はあるのかなと。
グロくてダーク!!
だけど
とっておきの
独創的な光を放ってます!!!
CGとはまた違う良さがあります!!
(個人的にはCGより好きかもw)
ぜひ、ご覧ください!!
(2022年12月14本目。本年度440本目、映画館249本目)
スタッフ
監督・製作:フィル・ティペット
撮影:クリス・モーリー
編集:ケン・ロジャーソン
音楽:ダン・ウール
サウンドデザイン:リチャード・ベッグス
他
キャスト
ラストマン:アレックス・コックス
看護師:ニキータ・ローマン
他