鑑賞記録(2022.9.24)イ・オクソプ監督『なまず』2018@元町映画館

鑑賞記録(2022.9.24)

イ・オクソプ監督

なまず』2018

元町映画館

 

(↓小さなステッカーシール貰いました)

 

『なまず』2018/89分/韓国/カラー/シネスコ

釜山国際映画祭で4部門受賞。

(中略)単なる恋愛劇ではなく、“なまず”“シンクホール”“ゴリラ”など一度観ただけでは回収不能な謎が満載で、いち早く鑑賞した映画ファンの間では何度も観たい!と、本作の日本公開が熱望されていた。

(彼氏ソンウォン役のク・ギョファンは、)本作『なまず』では製作、主演、脚本、編集を務めマルチな才能を見せる。

(中略)なまずであるべき理由は3つあります。昼間は水の上に出てこない汚染に強いので生命力にあふてれている。そして地震を感知する敏感な生き物とされていることです。鈍そうに見えて敏感ななまずなら、悩めるユニョンを癒し、もしかすると地球も救ってくれるかもしれないと想像がふくらんでいきました。(公式サイト、イ・オクソプ監督 インタビュー ”『なまず』の理由と意味 ”より)

(中略)ソンウォン役のク・ギョファンさんはこれまで短編を共同制作してきたパートナーです。初長編作品も同じ方法で製作する予定で脚本、ロケハン、編集を共同で行いました。今までと違ったのは、撮影時はク・ギョファンさんは俳優とプロデューサーに専念してもらい、私は演出に集中する分業体制をとったことです。(公式サイト、イ・オクソプ監督 インタビュー ”インディーズ映画らしからぬ豪華キャスティング ”より)

(↑公式サイトより)

原題

매기

(英題:Maggie)

 

あらすじ

看護師のユニョン(イ・ジュヨン)は、自分と恋人ソンウォン(ク・ギョファン)の恥ずかしい姿が映ったレントゲン写真が流出した…と誤解。イ副院長(ムン・ソリ)は写真の主がユニョンと決めつけ、自宅待機を命じる。その頃、シンクホールが出現する怪現象が発生。無職のソンウォンは埋め戻し工事のおかげで仕事にありつけたが、職場で大切な指輪を紛失してしまう。ソンウォンは言えない過去を持つ同僚を疑い、ユニョンは見え透いた嘘をつくソンウォンを疑う。ユニョンを癒してきたなまず(声/チョン・ウヒ)は、病室の水槽からそんなゴタゴタを見つめていた―。 (公式サイトより)

 

感想

カラフルな色遣いと

何やらポップでブラック、

 

ちょっとトリッキーな

印象の本作。

 

(ふたりで自転車に乗ってる

チラシのシーンかわいいw)

 

 

群像劇となっているので

 

さまざまな柄の布をつなぎ合わせる

パッチワークのように

 

いくつかのエピソードが

混在しつつ、

 

登場人物たちの言動を

共に観ていく・・・

 

 

 

アニメっぽいショットや

さまざまな視点で

画がつながっていく。

 

 

 

ちょっと謎?なシーンも

ちょいちょいあるが、

 

次々と起こる

不思議現象に、

 

もはやツッコミの余地なし!?ww

 

 

 

恋愛群像劇とあるが、

 

恋愛話に特化しているわけではなく、

 

 

人と人との

 

信じる、信じない、

疑う、確かめる、

 

みたいなことが

繰り返されていく。

 

 

 

水槽の”なまず”が

 

 

個人的には

井伏鱒二の短編小説

『山椒魚

 

一瞬チラッと思い出し、

(状況は全然違うがw)

 

 

独りおしゃべりして

 

 

人間たちを実は観察しているのも

面白い。

 

 

 

確かに、

一度観ただけでは回収不可能!?

 

 

また観たら

何か新たな発見があるかも。

 

 

独特な世界観の

ちょっと不思議な映画でした。ww

 

(2022年9月32本目。本年度346本目、映画館184本目)

 

スタッフ

監督:イ・オクソプ

脚本:イ・オクソプ、ク・ギョファン

撮影:イ・ジェウ

美術:キム・ヒジン

衣装:ハン・テイ、ユン・ジア

編集・製作:ク・ギョファン

 

キャスト

ユニョン:イ・ジョヨン

ソンウォン:ク・ギョファン

イ副院長:ムン・ソリ

なまず(声):チョン・ウヒ