鑑賞記録(2022.9.24)アルフレッド・ヒッチコック監督『めまい』1958 U-NEXT

鑑賞記録(2022.9.24)

アルフレッド・ヒッチコック監督

めまい』1958

U-NEXT

 

『めまい』1958/128分/アメリカ/テクニカラー/ビスタビジョン

パラマウント映画製作。(中略)後に、他の多数のヒッチコック作品と共にユニヴァーサルに売却された。

原作はフランスのミステリー作家、ボワロー=ナルスジャック(ピエール・ボワロー、トマ・ナルスジャック)の『死者の中から』。タイトルデザインはソール・バスによる。

舞台はサンフランシスコを中心に繰り広げられる。

(↑ウィキペディアより)

カメラのズームやフィルター効果など、あらゆるものを使って高所恐怖症の男の不安定な視点を表現し、演出が主人公の心理とリンクしたヒッチコックの最高傑作とされる一作。(U-NEXT本作ここがポイント!より)

原題

Vertigo

あらすじ

高所恐怖症の私立探偵・ファーガスン(ジェームズ・スチュワート)は、友人に頼まれ、自殺傾向があるという彼の妻・マデリン(キム・ノヴァク)を尾行する。海に身を投げた彼女を救ったファーガスンは、冷たくも魅惑的なマデリンに心を奪われていく。ある日、ファーガスンは彼女と瓜ふたつの女を見かけ…。(U-NEXT本作ストーリーより)

 

感想

やっとこさの初鑑賞。

 

さすが名作と言われるだけ、

 

沢山の印象的なショットや

アニメーションのような挿入などあり、

 

 

面白い工夫が随所に見られます。

 

 

 

印象的な冒頭のショットは

独特なイメージです。

 

 

これは面白そう!!

と、期待するオープニングですね。

 

 

 

お話は、

 

始まりから、

え!!と思う状況・・・

 

そして、

一瞬『裏窓』を彷彿とさせるが・・・

 

(所々過去作を

チラッと思い出すようなシーンが・・)

 

 

 

お話は、前半

まさに順を追って

観客も一緒に見ていきますが、

 

 

前半の最後、

これで終わり!?かと思いきや、

 

そこからが実は本番といった感じで

 

 

後半、

第2幕、3幕的展開に。

 

 

 

以下、ネタバレ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面白く観ていたのですが、、、

 

 

後半部に突入し、

 

ジェームズ・スチュワート演じる

ジョンが、

 

おかしくなっていって・・・

 

 

 

ジュディをマデリンに見立てて

 

服を強要するシーンが

正直、かなりウザい!!ww

 

 

 

惚れた女の弱さで

渋々従うジュディですが、

 

私だったら絶対嫌だわ〜!!!爆

 

 

なんて奴だ!!

と、思いますが、、ww

 

 

こうしてラストに繋がっていく・・・

 

 

 

前半部分、

中々面白く楽しんで観ていただけに、

 

 

後半の展開に

 

ギョギョ!!ww

(『さかなのこ』を観てから、さかなクンが・・・)

 

 

なんてこったい・・・

 

な、展開に。

 

 

 

途中まで、

 

これは『泥棒成金』(1955)を

超えるかも!?

なんて思って観ていたけど、

 

 

全体としては、

 

個人的には、

やっぱり『泥棒成金』の方が

好きですね。w

 

 

これは完全に好みの問題ですが。ww

 

 

 

ダークなサスペンス映画です。

 

 

でも、見応えはあるし

面白い工夫満載の映画で

 

印象に強く残りました。

 

 

さすが名作と

言われるだけあります。

 

 

(ウィキペディアによると、

ヒッチコック監督は本作を失敗作だと

語っていたそうだが・・・w)

 

 

 

(2022年9月33本目。本年度347本目)

 

 

 

 

ネタバレMEMO

当初ヒロイン役にと構想していたヴェラ・マイルズが妊娠のため降板し、キム・ノヴァクを起用したが、監督はノヴァクのキャラクターや態度(演出面に関する口出し)に非常に不満を感じていたことが、ネガティブな評価につながっている。

ヒッチコックはヒロインの女性像を、ノヴァクのような魅惑的なものではなく、清楚で健全な女性に求めていたようである。泳げない彼女をサンフランシスコ湾に飛び込ませたり、彼女が大嫌いであったグレー色を主要な衣装に使用したりとその仕打ちは苛烈なものだった。しかし「演じることを強要される」といった状態はヒロイン像につながるものがあり、それがまた彼女の魅力を高めている。

床が落ちるような「めまいショット」(一般にはドリーズームと呼ばれる)は有名で、この作品以後、数え切れないほどの映画やCM、テレビドラマで引用されるようになった。ズームレンズを用い、ズームアウトしながらカメラを前方へ動かすことで、被写体のサイズが変わらずに広角になる。鐘楼のシーンでは、ミニチュアを作成して横倒しに置き、レールに置いたズームレンズ付きカメラを移動させて撮影している。

タイトル映像の刻々と変化する光のパターンを製作したのは「CGの父」と呼ばれる実験映像作家のジョン・ホイットニー・シニアである。『2001年宇宙の旅』の10年も前の作品であるが、映画で見られる螺旋状の映像を連続して露光させるため、撮影手順をアナログ・コンピュータでプログラムした初期のモーション・コントロール・カメラが使われている。

ヒッチコックは、造船所の前を通り過ぎる通行人としてカメオ出演した。

(↑ウィキペディアより)

 

スタッフ

監督・製作:アルフレッド・ヒッチコック

原作:ピエール・ボワロー、トーマス・ナルスジャック

脚本:アレック・コッペル、サミュエル・テイラー

撮影:ロバート・バークス

美術:ハル・ペレイラ、ヘンリー・バムステッド

衣装:エディス・ヘッド

編集:ジョージ・トマシーニ

音楽:バーナード・ハーマン

タイトルデザイン:ソウル・バス

 

キャスト

ジョン・“スコティ”・ファーガソン:ジェームズ・ステュワート

マデリン・エルスター/ジュディ・バートン:キム・ノヴァク

マージョリー・“ミッジ”・ウッド:バーバラ・ベル・ゲデス

ギャヴィン・エルスター:トム・ヘルモア

検死官:ヘンリー・ジョーンズ