鑑賞記録(2022.8.13)国立映画アーカイブ所蔵 外国無声映画傑作選 vol.1 ボリス・バルネット監督『トルブナヤ通りの家』1928@神戸映画資料館

鑑賞記録(2022.8.13)

国立映画アーカイブ所蔵

外国無声映画傑作選 vol.1

 

ボリス・バルネット監督

トルブナヤ通りの家』1928

 

伴奏:稲田誠カルテット

神戸映画資料館

 

『トルブナヤ通りの家』1928/87分[18fps]/ソ連/モノクロ/35mm

静かに眠っていた街が活気を帯びていくリズミカルなモンタージュは、音色の違う様々な楽器が一つの音楽を生み出すような躍動感と豊かさを感じさせる。社会の矛盾を諷刺した、1920年代のソ連のコメディ映画を代表する1作。(神戸映画資料館 2022年8月チラシより一部抜粋)

ベラ・ゾリッチが書いた脚本「パラシャ」は、映画化されることなく、長い間メズラブポム・ルスのスタジオにありました。脚本はセルゲイ・コマロフのために書かれましたが、話し合いの結果、ボリス・バーネットが映画化することが決定されました。 Zorich は、新しいシンデレラの物語 – Paranya Pitunova は、レーニン主義者のスローガン「すべての料理人は国家を統治することを学ばなければならない」が、ペリシテの素人によって歪んだ方法で解釈される方法を示すはずだったと述べた。しかし、ボリス・バーネットは、映画の仕事を始めるとすぐに脚本の修正から始めました。脚本は、ヴィクトル・シュクロフスキー、ニコライ・エルドマン、アナトリ・マリエンホフ、ヴァディム・シェルシ​​ェネヴィッチを含む多数の作家による多数の書き直しに直面した。完成した絵は、その風刺的なトーンの多くを失いました。(『The House on Trubnaya』英語版ウィキペディアよりAI翻訳したものをそのまま掲載)

 

原題

ロシア語: ДомнаТрубной

英語:The House on Trubnaya

(ロシア語のローマ字化:  Dom na Trubnoy)

 

あらすじ

モスクワに上京した娘が、家政婦として働きながら、色々なトラブルなどに見舞われるコメディ

 

感想

始まり

アパートの窓の明かりが

チラホラと消え出し、

 

夜が更けていく・・・

 

 

そして

早朝になると、

 

町中のあちこちで

 

箒でザッザと道や廊下など

お掃除が始まり・・・

 

 

人も町も起き出して、

みんな朝から家の仕事をし出し、

 

大賑わいなアパートの一角。

 

 

ジグザグの階段がとても印象的。

 

 

そしてカットを変えて

上から見下ろすと

 

螺旋状にも映る階段。

 

 

 

上から下へ、

下から上へ、

 

お足元から天井まで

 

いろんな場面が

あらゆる角度で映るのが

 

とても目にも面白い。

 

 

 

巻き戻しや

ストップモーションなんかも

うまく使われていて

 

こういった視覚で楽しませるのが

お上手なのは

 

さすがサイレント映画ですね。

 

 

 

主人公の娘パラシャ?が

アヒルを連れてやって来ますが、

 

アヒル、もちろん本物!ww

 

 

乗った車の上で

凄い勢いでバタバタする!ww

 

 

特にサイレント映画で映る動物って

それだけでなぜか面白い。

 

 

(ある場面で、可愛がられるアヒルに対し、

お料理にされる予定の鴨?が

(死んでいる、これも本物でしょうね・・)

ある女性の嫉妬で放り投げられる!汗

ある意味ブラック!!)

 

 

 

個人的に動物のシーンは

なんだかコメディっぽさを感じてしまう!

 

 

お話は

結構あっちゃこっちゃになりますが

 

基本コメディです。

 

 

政治・社会面も

最初の脚本では

もっと入っていた??

のかもしれませんが、

 

 

私としては、

諷刺的なことよりも

 

娯楽的なコメディ要素を

強く感じた印象です。

 

(単に理解出来てないだけ!?ww)

 

 

 

稲田誠カルテットの皆さんによる

 

おしゃれでカッコいい

素敵な演奏と共に

 

面白い作品が観られました。

 

 

 

やはりサイレント映画、

面白いです!!

 

 

もはや、

サイレントを知らずして

 

映画を語れませんね!笑

 

 

 

サイレント時代の

面白い撮り方など

毎度驚かされます。

 

 

 

そして、これに続き

東洋の秘密』を

立て続け鑑賞です。

 

 

(2022年8月20本目。本年度289本目、映画館149本目)

 

 

ネタバレMEMO

この映画は、NEP の最盛期にあるモスクワを舞台にしています。小ブルジョア大衆は、トルブナヤ通りの家で喧騒とゴシップに満ちたペリシテ生活を送っています。入居者の一人、美容院のオーナーであるゴリコフ氏(ウラジミール・フォーゲル)は、謙虚で勤勉で非組合の家政婦を探しています。使用に適した候補は、パラニャというニックネームの田舎の女の子、フルネームのプラスコビア・ピトゥノワ(ヴェラ・マレツカヤ)のようです。すぐに、トルブナヤの家は、プラスコヴィア・ピトゥノワがメイドの労働組合によってモソヴェットの代理に選出されたという衝撃的なニュースを受け取ります。(『The House on Trubnaya』英語版ウィキペディアよりAI翻訳したものをそのまま掲載)

↑AI翻訳したものをそのまま載せましたが、この文章ではちょっと意味不明!?なので補足すると、、、パラシャ・ピトゥノヴァという19歳の娘が、おじさんを探しにモスクワに上京。(ただし、おじさんはパラシャの乗った列車と入れ違いで田舎に帰って来ていたが)とりあえず寝泊まりする所などが必要なので、家政婦として働けないかと、たまたま理容師のゴリコフ氏の所へ。なんやかんやで家政婦として働き出すが、また色々あってゴリコフ氏を怒らせてしまい、追い出されます。しかし、密かに入っていた労働組合から、家政婦の代表?としてピトゥノヴァが議員?に選出されるとなって、再び家に連れて来られ、近隣住民がやって来て盛大なお祝いで迎えられる!!しかし、それは同姓の人違いで、パラシャではなかった・・・。そしてまた、追い出されることに・・・

新経済政策 (NEP) (ロシア語: новая экономическая политика (НЭП)、tr. novaya ekonomicheskaya politika)

1921 年に一時的な手段としてウラジーミル レーニンによって提案されたソビエト連邦の経済政策でした。レーニンは 1922 年に NEP を「自由市場と資本主義、どちらも国家の管理下にある」を含む経済システムとして特徴付け、社会化された国営企業は「利益ベース」で運営される。

NEP は、1915 年以来深刻な打撃を受けた国の経済を育成するための、より市場志向の経済政策 (1918 年から 1922 年までのロシア内戦後に必要と見なされた) を表していた。 1918 年から 1921 年の戦時共産主義の時代)、個人が中小企業を所有できるようにする混合経済を導入し、国家は大企業、銀行、外国貿易を管理し続けた。さらに、NEP は prodrazvyorstka (強制的な穀物徴用)を廃止し、prodnalog (未加工の農産物の形で支払われる農民への税)を導入しました。ボリシェヴィキ政府は、全ロシア共産党の第 10 回大会 (1921 年 3 月) の過程で NEP を採択し、1921 年 3 月 21 日の布告「Prodnalog による Prodrazvyorstka の交代について」によってそれを公布した。さらなる法令により、政策が洗練されました。その他の政策には、通貨改革 (1922 年 – 1924 年) と外国資本の誘致が含まれます。

NEP は、NEPmen (н​​эпманы) (ヌーボーの富) と呼ばれる新しいカテゴリの人々を作成しました。ヨシフ・スターリンは、1928 年にグレート ブレークで NEP を放棄しました。(『New Economic Policy』英語版ウィキペディアよりAI翻訳)

 

スタッフ

監督:ボリス・バルネット

脚本:ベーラ・ゾリチ、アナトーリー・マリエンゴフ、ワジム・シェルシェネヴィチ、ヴィクトル・シクロフスキー、ニコライ・エルドマン

撮影:エヴゲーニー・アレクセーエフ

美術:セルゲイ・コズロフスキー

 

キャスト

パラシャ・ピトゥノヴァ(家政婦):ヴェーラ・マレツカヤ

ゴリコフ氏(理容師):ウラジミール・フォーゲル

ゴリコワ夫人:エレナ・チャプキナ

リャドフ:セルゲイ・コマロフ

フェンヤ:アダ・ヴォイツィク

フェディアおじさん:アレクサンドル・グロモフ

 

稲田誠カルテット

稲田誠(contrabass)

カメイナホコ(keyboard/clarinet)

楯川陽二郎(drums)

柳瀬瑛美(euphonium)