鑑賞記録(2022.8.14)アルフレッド・ヒッチコック監督『暗殺者の家』1934 U-NEXT

鑑賞記録(2022.8.14)

アルフレッド・ヒッチコック監督

暗殺者の家』1934

U-NEXT


『暗殺者の家』1934/75分/イギリス/モノクロ・スタンダード/モノラル

悪役にピーター・ローレを迎え、ゴーモン・ブリティッシュで製作した。イギリス時代のヒッチコック作品の中でも成功した作品の一本

1956年のヒッチコック映画『知りすぎていた男』(主演ジェームズ・ステュアート、ドリス・デイ)はこの映画と同じ原題だが、ストーリーは変更され、トーンも変えている。『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』の中でフランソワ・トリュフォーがリメイク版の方が優れて見えると言った時、ヒッチコックはこう答えた。「最初のは才能のあるアマチュアの作品で、二番目のはプロが作ったと言い給え」。ただしこれを額面通りに受けとめていいのかどうかはわからない。

G・K・チェスタトンにも同じ題名の小説(『知りすぎた男―ホーン・フィッシャーの事件簿』、1922年)がある。ヒッチコックはこの本の映画化権を持っていたが、題名だけしか使わなかった。

ピーター・ローレの英語の映画は『M』(1931年)の英語版に続いて、これが二本目となる。ローレはナチス・ドイツから逃げてきたばかりで、英語を話すことができなかったが、音読で覚えた。

ヒッチコックはロイヤル・アルバート・ホールのシーンの曲のためにオーストラリア人作曲家のアーサー・ベンジャミンを起用。この曲『Storm Clouds Cantata』は『知りすぎていた男』でも使われている。

ヒッチコックが監督した長編映画は53本存在し、そのうちイギリス時代の作品は23本で、残る30本はアメリカ時代の作品である。

(↑ウィキペディアより)

U-NEXT視聴期限間近の為、鑑賞。(また復活する場合あり)

 

原題

The Man Who Knew Too Much

 

あらすじ

ローレンス(レスリー・バンクス)は妻・ジル(エドナ・ベスト)と娘を連れて出かけたサン・モリッツ(スイス)で殺人事件に遭遇。殺された男の最期のひと言を聞いたジルはローレンスにそれを伝え、男の部屋で戦争の引き金となる暗殺計画が記された紙片を見つける。秘密を知ってしまった二人は娘を誘拐されてしまい・・・U-NEXT本作ストーリーより。一部変更)

 

感想

先日、神戸映画資料館で

1928年のサイレント映画を観て

 

古い作品の面白さを

再確認したことにより、

 

やはりなるべく昔の作品を

観ておきたい!と鑑賞。

 

 

ヒッチコック監督作は

U-NEXTの視聴期限などもあり、

 

年代などバラバラに観ているが

 

本作は、

U-NEXTで視聴できる

ヒッチコック監督作の中で

 

一番古い作品。

(2022年8月時点)

 

 

 

お話は、

ヒッチコック監督特有の

 

ある種のファンタジー!?

とも言える

 

突っ込みたくなるような

ところもありつつ、ww

 

展開も早く、

サクサク進みます。

 

 

 

個人的には

緻密に計算されたサスペンスに

グッと来やすい私ですが、

 

 

本作は、

どちらかというと

エンタメ的なサスペンスかなと。

 

 

 

しかし、

トリュフォー監督も言うように

 

本作のリメイクである

『知りすぎていた男』(1956)は

 

さらなる進化版のようで

要チェックですね。

 

 

 

ピーター・ローレ演じる

余裕ある悪役の言動が

 

独特の雰囲気で

特に印象に残りました!

 

 

(2022年8月22本目。本年度291本目)

 

 

 

スタッフ

監督:アルフレッド・ヒッチコック

脚本:チャールズ・ベネット、D・B・ウィンダム・ルイス、エドウィン・グリーンウッド、A・R・ローリンソン

音楽:アーサー・ベンジャミン

撮影:クルト・クーラン

美術:アルフレート・ユンゲ

配給:ゴーモン・ブリティッシュ

 

キャスト

ボブ・ローレンス:レスリー・バンクス

ジル・ローレンス:エドナ・ベスト

アボット:ピーター・ローレ

レヴィン:フランク・ヴォスパー

クライヴ:ヒュー・ウェイクフィールド

ベティ・ローレンス:ノヴァ・ピルビーム

ルイ:ピエール・フレネー

ギブソン:ジョージ・カーゾン