鑑賞記録(2022.2.27)ジュリアン・デュヴィヴィエ監督『舞踏会の手帖』1937 U-NEXT

鑑賞記録(2022.2.27)

ジュリアン・デュヴィヴィエ監督

『舞踏会の手帖』1937

U-NEXT

 

『舞踏会の手帖』1937/134分U-NEXT版※最後に予告編みたいなのが付いてました)/フランス/モノクロ

ジュリアン・デュヴィヴィエ監督は、古典フランス映画のビッグ5の1人。(他の4人は、ジャック・フェデー、ジャン・ルノワール、ルネ・クレール、マルセル・カルネ)

クリスティーヌがキャバレーでピエールと唱え合う詩は、ポール・ヴェルレーヌの『感傷的な対話』

日本での公開は、1938年6月で、日中戦争(1937-1945)のさなかの重苦しい「非常時」に、人生のはかなさを歌い上げる感じのこの映画は、好評であった。しかし、太平洋戦争勃発の翌年、享楽的、退廃的であるとして軍部によって上映を禁止された。

(ウィキペディアより)

 

原題

Un carnet de bal

 

受賞

ヴェネツィア国際映画祭(1937年)

外国映画大賞(ムッソリーニ杯)

 

キネマ旬報(1939年)

外国映画ベストテン第一位

 

一言あらすじ

20年前に社交界デビューした時の手帖を見つけた未亡人クリスティーヌ(マリー・ベル)が、その手帖に記されたダンス・パートナーたちを訪ねる旅に出るが・・・

 

感想

 

なんだかすごい話ww

 

夫が亡くなって、

20年前に初の舞踏会で

踊った面々に会いに行くのだが

 

 

それが

ことごとく全員

クリスティーヌに愛を囁いた面々だ。

 

 

しかも多くが

かなりの熱の入れようだったらしい。

 

 

 

 

以下、ネタばれ含みます・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に尋ねた先で、

 

なんとお相手(ジョルジュ)は

舞踏会でクリスティーヌの婚約を知って、

 

その直後に自殺していた!!

 

 

しかも、

その分かり方もすごい・・・

 

 

 

その後、次々と男を訪ね歩くが、

まぁろくなことになってない・・・

 

 

 

まともな人もいるにはいるが、

みんな結構大変なことに・・・

 

 

 

クリスティーヌの婚約を知って

自殺した人物以外に、

自殺未遂した人物も出てくるし、

 

 

相当、皆から

惚れられていたようですね・・・

 

 

 

たしかに20年経ってもお美しいです。

 

 

 

 

クリスティーヌは、

16歳で社交界デビューして

わりとすぐに結婚したらしく、

 

 

世の中を何も知らぬまま

結婚して20年、

そして夫の死。

 

 

結婚生活も孤独だったらしく、

自分の人生を

生きて来なかったのでしょう。

 

 

過去を知ることで、

なんとか自分を知ろうとした。

 

 

 

彼女は、

旅から帰り、

 

”残ったのは手帖だけ、青春はもぬけの殻”

”後悔をしに旅したみたい”

”いい勉強をした”

”再会して旧友たちを失ってきましたわ”

 

 

と、空しいながらも、

良い経験をしたようだ。

 

 

 

そして、ラスト・・・・

 

 

 

ほんの短い時間に

ちょっと意外な展開が!!

 

 

 

彼女にとっての

新しい生活の始まりであり、

 

大人への成長の証

とでも言えようか・・・

 

 

ここはぜひ、

ご覧になって確認してみてください。

 

(2022年2月33本目。本年度70本目)

 

スタッフ

監督: ジュリアン・デュヴィヴィエ

脚本: ジュリアン・デュヴィヴィエ、アンリ・ジャンソンイヴ・ミランドジャン・サルマンピエール・ヴォルフベルナール・ジマー

音楽: モーリス・ジョベール 編集: アンドレ・ヴェルサン 助監督: シャルル・ドラ

撮影: フィリップ・アゴスティーニミシェル・ケルベピエール・ルヴァン

装置: ポール・コラン、ジャン・ドゥアリノセルジュ・ピメノフ

 

キャスト

クリスティーヌ(イタリアのコモ湖畔の古城に住む未亡人): マリー・ベル

ブレモン(クリスティーヌの亡夫の秘書): モーリス・ベナール

マルグリット・オディエ(ジョルジュの母): フランソワーズ・ロゼー

ピエール・ヴェルディエ(キャバレーの経営者。現在の通り名はジョー): ルイ・ジューヴェ

アラン・レニョー(元音楽家。現在はドミニク神父として少年合唱団を指導): アリ・ボール

エリック・イルヴァン(山岳ガイド): ピエール・リシャール=ウィルム

フランソワ・パチュセ(田舎町の町長): レイミュ

ティエリー・レナル(堕胎専門の闇医者): ピエール・ブランシャール

ファビアン・クティソル(美容師): フェルナンデル

ジャック(ジェラールの息子): ロベール・リナン

(ウィキペディアより)