鑑賞記録(2023.1.1/1.6/1.13)セルゲイ・ボンダルチュク監督『戦争と平和 全四部』1965@元町映画館

鑑賞記録(2023.1.1)

セルゲイ・ボンダルチュク監督

戦争と平和 第一部/第二部

 

追記:鑑賞記録(2023.1.6)

戦争と平和 第三部

 

更なる追記:鑑賞記録(2023.1.13)

戦争と平和 第四部

 

1965

元町映画館

 

『戦争と平和』1965〜1966/ソ連/カラー/デジタル/合計424分

第一部 アンドレイ 1965(復元1988年)/147分/カラー/5.1ch

第二部 ナターシャ 1965(復元1988年)/98分/カラー/ステレオ2.0ch

第三部 1812年   1966(復元1988年)/82分/カラー/ステレオ2.0ch

第四部 ピエール  1966(復元1988年)/97分/カラー/ステレオ2.0ch

ロシアの文豪レフ・トルストイの代表作の1つである大河歴史小説『戦争と平和』を映画化した作品。1965年から1967年にかけて公開されたソビエト連邦の歴史映画の4部作であり、戦闘シーンに12万人を超すエキストラが動員されて、セリフのある役が559人の出演者、当時のソ連が国を挙げて国家事業として製作撮影して全4部で上映時間が6時間半を超す超大作の映画である。

監督・脚本・主演はセルゲイ・ボンダルチュク。第4回(1965年)モスクワ国際映画祭最優秀作品賞をはじめ、第41回米国アカデミー賞外国語映画賞など、様々な映画賞を受賞している。

原作に対して、ピエール、アンドレイ、ナターシャの3人に絞った構成になっており、他の登場人物のエピソードはかなり削られている。

(↑ウィキペディアより)

受賞

アカデミー賞(第41回、1969年開催)

外国語映画賞

モスクワ国際映画祭(第4回、1965年)

最優秀作品賞

他、多数

原題

Война и мир

(War and Peace)

ペテルブルク

1703年ロシアのピョートル1世が北方戦争中にネヴァ川河口に建設した都市。1712年から1918年までロシアの首都。「西欧への窓」として西欧化政策の中心地となった。1825年デカブリストの乱,1905年血の日曜日事件など革命運動の中心地でもあった。1914年にペトログラードと改称され,さらにロシア革命後の24年に,レニングラードと改められたが,91年旧称のサンクト−ペテルブルクに戻った。

(出典 旺文社世界史事典 三訂版「ペテルブルク」の解説)

(Googleマップより)

あらすじ(第一部 アンドレイ)

舞台は1805年のペテルブルク。ベズーホフ伯爵の非嫡出子ピエールがフランスから帰国した。彼は放蕩息子だったが、父伯爵に溺愛され、その莫大な財産を相続した。その頃、ナポレオンがヨーロッパ全土に侵攻し、各地で戦火があがり始める。(公式サイトより)

あらすじ(第二部 ナターシャ)

ロストフ家の長女ナターシャとアンドレイ侯爵は舞踏会で知り合い、たちまち恋に落ちるが、結婚を反対されたアンドレイは、ナターシャを残し外国に旅立つのだったが…。(公式サイトより)

あらすじ(第三部 1812年)

1812年、ナポレオン率いるフランス軍がロシア侵攻を開始する。圧倒的な戦力のナポレオン軍にロシア軍は終始、圧され気味だったが、クトゥーゾフ将軍の登場により、戦局に変化が生じ始める。そのロシア軍の中にアンドレイの姿があった。(公式サイトより)

あらすじ(第四部 ピエール)

フランス軍の侵攻により、戦火から逃れようとする人々で大混乱に陥ったモスクワ。だが、ひとりピエールはナポレオン暗殺を決意して、街中に潜んでいたのだった…(公式サイトより)

 

感想

新年早々、

元町映画館さんに足を運んで

超大作を観てきました!!

 

第一部と第二部を

立て続け鑑賞。

 

 

一部だけでも

147分と2時間半近くあり

中々のボリューム!!

 

 

そして

 

圧倒されるほど

ものすごいエキストラの数!!

 

馬なども然り!

 

現代ではおそらく

CGになっちゃうんだろうけど、

 

本作では

ガッツリ本物です!!!

 

 

国を挙げての製作とのことで

気合と労力とお金が掛かってます!ww

 

 

これだけでも

観る価値あり!

 

そして、撮影も

かなりダイナミックな撮影で

凄みを感じます!

 

 

編集も面白く、

 

後から手を加えて

映画だからこそ出来ることを

ふんだんに使い

 

面白い仕上がりです。

 

 

お話は、

 

ロシア文学を代表する文豪

トルストイ原作の

 

同名小説、超有名作が

原作ですが、

 

 

私は、原作は未読・・・

 

 

「まんがで読破」シリーズで

過去にまんがで

読んだことがあるけれど、

 

その内容も忘れてしまった・・・

(ので、早速再読・・・)

 

 

原作はかなり長そうで、

 

今年の目標で

本を読みたい!とは言ったものの、

 

本をあまり

読み慣れていない私なので、

 

本作の原作は

ちょっと尻込みしますね・・・

 

 

しかし、

名作文学の読書は

今後挑戦していきたいところ!

 

 

そう考えると

映画は

 

誰でも気軽に観ることができる

娯楽だと言うことを

 

改めて感じますね。w

 

 

個人的には

第一部のアンドレイの

善悪についての考え方の名言などが

 

とても哲学的で

印象に残りました。

 

 

ちょくちょく

哲学的発言があり

考えさせられます。

 

 

幸せとは、

なんなのか・・・

 

 

第二部では

若く美しいナターシャがメイン。

 

少女から大人の女性になっていく

その過程には

 

男女関係の色恋沙汰は

避けては通れません・・・

 

 

年を重ねたオバちゃんから

言わせてみれば、

 

あちゃ〜〜、、、

やっぱりねぇ〜〜〜

 

という・・・w

 

 

一瞬にして燃え上がり、

やがては燃え尽き果てるような

そんな恋愛は

 

若い時には

ありがち!?ですかね。w

 

 

年取ったらもうそんなん

しんどくて

たまりませんが、、、

(年齢は関係ないかもしれませんが)

 

 

しかし、

ナターシャのスキャンダルは

「まんがで読破」で読んだものと

 

映画とでは

印象が違っていますが、

 

原作を読んでいないので

どちらが原作に近いのかな・・・?

 

分かりません、、、汗

 

 

ナターシャ役の

リュドミラ・サベーリエワが

オードリー・ヘプバーンに似てるなぁ

なんて見ていましたが、

 

 

キング・ヴィダー監督の

『戦争と平和』(1956)では、

ナターシャは

ヘプバーンが演じています。

 

 

そして、

監督兼主演、ピエールを演じる

セルゲイ・ボンダルチュク!

なんだか気になってしまう存在です。

(アンドレイもですがw)

 

特にピエールは

第四部がどうなるのか見ものですね。

 

 

いや〜、しかし、

美男美女が多いですね!

 

 

豪華絢爛、

美男美女!

 

そして規模も大きく、

 

まさにお正月に

ピッタリの映画でした。ww

 

 

第三、四部は

日程的に観るのが先になりそうですが、

 

さすがに

残りは観たいですね!

 

 

ロシア文学にも

興味があるので

 

もう少し短いものから

原作にも挑戦したいなと思います。w

 

 

いや〜、

歴史と文学の知識があると

もっと楽しいだろうなぁと

 

またしても思いますね。w

 

ぜひ、ご覧ください!!

 

 

追記:(2023.1.6鑑賞 第三部)

 

仕事前の鑑賞で、

第三部のみの鑑賞

となりましたが・・・

 

 

もうほとんど戦場での

ものすごい撮影です!!

 

どうやって撮影しているのか

と思う

 

空中から地面近くに降りてくる

カットとか

 

戦争の渦中を映し出す

長回しの横移動の撮影!!

 

 

被写体が身近に感じる中、

あちこちで爆弾の

火の手と煙が上がる・・・

 

 

凄まじいです・・・

 

 

遠くの方にも

多くの兵隊さんが

列をなして歩いている。

 

 

さすが国家プロジェクトという

すごい戦争映画です。

 

 

第四部を早く観たいですが、

 

自分の予定と

開催日程が中々合わない・・・

 

 

なんとか

どこかで調整する予定です!

 

更なる追記:鑑賞記録(2023.1.13)

 

なんとか4部作、

 

全て映画館に

足を運ぶことが出来ました〜!!

 

 

やれやれ。ww

 

初日から最終日までの

2週間かけて鑑賞。

 

 

とにかくどれを観ても、

規模とリアルな現場が凄い。

 

 

大量の炎もどう見ても本物。

 

 

実際に建物を燃やしてるけど、

その量が半端じゃない!!

 

もう黒い灰が、空に舞う舞う!!

 

 

今ではおそらく

やらない(出来ない!?)だろう

多くのエキストラの人も本物。

 

 

あぁ、実際の感じって

こんな感じなのかな・・・

って思いますね。

 

 

そして、相変わらず

独創的な面白い演出もあり。

 

こういう細工、好きですね。w

 

 

 

50~60年台の映画って

カラー作品が増えてきていますが

 

 

本作やその他の作品でも

男性メイクのドーランが

妙な色に写っていること多々・・・

 

 

木下惠介監督作の

カルメン故郷に帰る』(1951)の

笠智衆さんも

 

同じような顔色だったのを

思い出した・・・ww

 

 

それはともかく、、

 

大迫力の映画でした!

 

 

一通り観れて、ホッと一息。ww

 

 

(2023年1本目。本年度、映画館1本目)

※四部併せて1本とカウント

 

スタッフ

監督・製作:セルゲイ・ボンダルチュク

原作:レオ・トルストイ

脚本:セルゲイ・ボンダルチュク、ワシリー・ソロビヨフ

撮影:アナトリー・ペトリツキー、アレクサンドル・シェレンコフ、イオランダ・チェン・ユーラン

美術:ミハイル・ボグダノフ、ゲンナジー・ミャスニコフ

編集:タチアナ・リハチェワ

音楽:バチェスラフ・オフチンニコフ

キャスト

ピエール・ベズーホフ:セルゲイ・ボンダルチュク

ナターシャ・ロストワ:リュドミラ・サベーリエワ

アンドレイ・ボルコンスキー:ヴャチェスラフ・チーホノフ

エレン・クラーギナ:イリーナ・スコブツェワ

マリヤ・ボルコンスカヤアントニーナ・シュラーノワ

リーザ・ボルコンスカヤ:アナスタシア・ヴェルチンスカヤ

イリヤ・ロストフ伯爵:ヴィクトル・スタニツィン

ナターリャ・ロストワ:キーラ・イワーノワ=ゴロフコ

ソーニャ・ロストワイリーナ・グバーノワ

ニコライ・ボルコンスキー老公爵:アナトリー・クトーロフ

ワシーリ・クラーギン公爵:ボリス・スミルノフ

アナトリー・クラーギンワシリー・ラノヴォイ

ドーロホフ:オレグ・エフモレフ

ミハイル・クトゥーゾフ:ボリス・ザハーワ

バグラチオン将軍:ギウリ・チョホネリーゼ

ナポレオン・ボナパルト:ラジスラフ・ストルジェリチク

アンナ・パーブロヴナ・シェーレル:アンジェリーナ・ステパノワ

ニコライ・ロストフ:オレグ・タバコフ