鑑賞記録(2022.8.5)
生誕90周年上映
【フランソワ・トリュフォーの冒険】
フランソワ・トリュフォー監督
『恋のエチュード』1971
@アップリンク京都
(↓かわいい特製マッチ貰いました)
生誕90周年上映 フランソワ・トリュフォーの冒険 上映作品
【4Kデジタルリマスター版】
(※以下、5作品は「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズ)
『大人は判ってくれない』 1959/99分
『アントワーヌとコレット〈二十歳の恋〉より』1962/30分(※『夜霧の恋人たち』と同時上映)
『夜霧の恋人たち』 1968/91分(※『アントワーヌとコレット〈二十歳の恋〉より』と同時上映)
『家庭』 1970/97分
『逃げ去る恋』 1979/95分
【デジタルリマスター版】
『あこがれ』(短編) 1957/18分(※『私のように美しい娘』と同時上映)
『恋のエチュード』 1971/130分
『私のように美しい娘』 1972/98分(※『あこがれ』と同時上映)
『終電車』 1980/131分
『突然炎のごとく』 1961/106分
『野性の少年』 1969/85分
『アデルの恋の物語』 1975/97分
『恋のエチュード』1971/130分/フランス/イーストマンカラー/ヨーロッパビスタ(1×1.66)
原作は、『突然炎のごとく』の原作となった『ジュールとジム』を書いた、アンリ=ピエール・ロシェの小説『二人の英国女性と大陸』。ロシェは生涯にこの二作品しか残さなかった。
あくまで観客があってこそ映画であると考えるトリュフォーにとっては、本作の興行的な失敗は苦い経験だった。不評の原因は娘がロウソクを持って暗い階段を昇るシーンに象徴されるようなあまりにも感傷的な演出にあると判断したトリュフォーは、後に本作と『アデルの恋の物語』、『緑色の部屋』を自ら「ロウソクの3部作」と呼んで撮り直しを図っている。
死の直前まで医者を呼ばないアンのモデルは、『嵐が丘』の作者エミリ・ブロンテ。エミリは死ぬ2時間前まで医者を呼ぶことを許さなかったという。
ブラウン一家の住むウェールズの風景の撮影のほとんどはフランスのノルマンディーで行われた。これは、トリュフォーが『華氏451』での苦労以来、イギリスに滞在することを嫌がったためである。
(↑ウィキペディアより一部抜粋引用)
(中略)とくに『恋のエチュード』の原作は、作者が1900年代から1920年代に至る彼自身の「手帖」をもとに、日記や手紙を織りまぜながら、1950年代になってから(1954年から1957年にかけて)小説の形にまとめ上げたものなのです。つまり、全て現実に生き、苦しみ、感じ、体験した事柄が素材になっており、それを1度、文学的に「脚色」したものだったわけです。
(↑公式プログラムP.69-P.70より一部抜粋)
撮影期間:1971年4月28日〜7月13日(53日間)。撮影場所:コタンタン半島(ノルマンディー地方)、ヴィヴァレー(中央山岳地帯)、ジュラ山地、パリ近郊
パリ公開:1971年11月26日、日本公開:1972年12月23日(東京・みゆき座)
(↑『フランソワ・トリュフォー映画読本』より)
原題
Les Deux anglaises et le continent
一言あらすじ
フランス人青年と、イギリス人姉妹の15年に渡る愛の物語。
感想
長い年月に渡る
3人の男女の関係。
3人の和気藹々としたところから、
年頃の男女が
長く共に時間を過ごすと、
やっぱりこうならないはずはなく・・・
正直、
私としては
姉のお節介は不要だと思ったり、
いちいち面倒なことになるので
ややじれったかったが、w
いちいち面倒なことが起こるのが
恋愛の常ってもんでしょうねww
恋愛には、
それがある故の
喜びと悲しみが
どうしても同居する部分がある・・・
タイミングやら何やらで
中々上手くいかないのも
恋愛の常。
観ていてしんどくなるほど
中々皆上手くことが運ばない・・・
でも、
これぞ人生・・・
かもしれませんね。
誰が良いとか悪いとかは
ありませんが、
それも一つの人生ですね。
本作の後に、
対照的なコメディ映画
『私のように美しい娘』(1972)
を撮ったのも
なんだか分かる気がしますね。
重苦しい恋愛映画は
ちょっとお腹いっぱいです
的な感じでしょうか。ww
(2022年8月9本目。本年度278本目、映画館141本目)
スタッフ
監督:フランソワ・トリュフォー
原作:アンリ=ピエール・ロシェ
脚本・台詞:フランソワ・トリュフォー、ジャン・グリュオー
監督補:シュザンヌ・シフマン
撮影:ネストール・アルメンドロス
音楽:ジョルジュ・ドルリュー、ショパン(『別れの曲』)
録音:ルネ・ルヴェール
記録:クリスチーヌ・プレ
編集:ヤン・デデ
美術:ミシェル・ド・ブロワン
小道具:ジャン=クロード・ドルベール
衣装:ジット・マグリーニ
メイク:マリー=ルイーズ・ジレ
ヘアスタイリスト:シモーヌ・クナップ
助監督:オリヴィエ・メルゴー
撮影助手:ジャン=クロード・リヴィエール、ギー・ラファイ
録音助手:ロベール・カンブーラキス
編集助手:マルチーヌ・バラケ
美術助手:ジャン=ピエール・コユット
衣裳助手:ピエロ・チコレッティ
スチール写真:ピエール・ズカ
進行:ロラン・テノ
製作主任:クロード・ミレール
製作代表:マルセル・ベルベール
製作:LES FILMS DU CARROSSE / CINETEL
他
キャスト
クロード・ロック:ジャン=ピエール・レオー
アン・ブラウン:キカ・マーカム
ミュリエル・ブラウン:ステーシー・テンデター
ブラウン夫人:シルヴィア・マリオット
ロック夫人:マリー・マンサール
ディウルカ:フィリップ・レオタール
女性写真家:イレーヌ・タンク
モニーク・ド・モンフェラン:アニー・ミレール
フリント氏:マーク・ピーターソン
手相見:デイヴィッド・マーカム
クロードの代理人:ジョルジュ・ドルリュー
画廊の主人:マルセル・ベルベール
ナレーション:フランソワ・トリュフォー
他