【デジタルリマスター版】シャンタル・アケルマン映画祭 上映5作品
シャンタル・アケルマン (Chantal Akerman )
1950年6月6日、ベルギーのブリュッセルに生まれる。両親は二人ともユダヤ人で、母方の祖父母はポーランドの強制収容所で死去。母親は生き残ったのだという。女性でありユダヤ人でありバイセクシャルでもあったアケルマンは15歳の時にジャン=リュック・ゴダールの『気狂いピエロ』を観たことをきっかけに映画の道を志し、18歳の時に自ら主演を務めた短編『街をぶっ飛ばせ』(68)を初監督。その後ニューヨークにわたり、初めての長編『ホテル・モンタレー』(72)や『部屋』(72)などを手掛ける。ベルギーに戻って撮った『私、あなた、彼、彼女』(74)は批評家の間で高い評価を得た。25歳のときに平凡な主婦の日常を描いた3時間を超える『ジャンヌ・ディエルマンブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番』を発表、世界中に衝撃を与える。その後もミュージカル・コメディ『ゴールデン・エイティーズ』(86)や『囚われの女』(99)、『オルメイヤーの阿房宮』(2011)などの文芸作、『東から』(93)、『南』(99)、『向こう側から』(2002)といったドキュメンタリーなど、ジャンル、形式にこだわらず数々の意欲作を世に放つ。母親との対話を中心としたドキュメンタリー『NoHome Movie』(2015)を編集中に母が他界。同作完成後の2015年10月、パリで逝去。(『シャンタル・アケルマン映画祭』チラシより)
シャンタル・アケルマンが、遺作となった『No Home Movie』(2015)にも出演していた最愛の母が亡くなったあと、後を追うかのように天へと旅立ってからもう7年が経とうとしているが、これまで『ゴールデン・エイティーズ』(86)など数作を除いて、その作品が劇場公開されてこなかったここ日本で、ようやく彼女の代表作にして傑作『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(75)をはじめ、一挙に5作品が観られるようになったことは喜ばしい限りだ。(『「部屋」から世界へ 移動し続けた映画作家シャンタル・アケルマン』小柳帝 ライター・編集者 『シャンタル・アケルマン映画祭』チラシより一部抜粋)
『シャンタル・アケルマン映画祭』 上映5作品(@Cinema KOBEにて鑑賞)
『私、あなた、彼、彼女』 1974/86分/ベルギー・フランス/モノクロ
『ジャンヌ・ディエルマンブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』1975/200分/ベルギー/カラー
『アンナの出会い』 1978/127分/ベルギー・フランス・ドイツ/カラー
『囚われの女』 2000/117分/フランス・ベルギー/カラー
『オルメイヤーの阿房宮』 2011/127分/ベルギー・フランス/カラー
感想
各都市で行われていた本企画。
シャンタル・アケルマン監督を
今回の映画祭で
初めて知りましたが、
とても興味深い監督でした。
色々と何処か
独特の雰囲気があります。
そういう監督は
やはり時を経ても
観られていくのでしょうね。
特に商業映画的でない
映画を始めに撮っているからこそ
彼女特有の作り方が
出来ていったのかなと思ったり。
今回、観ることができて
とても良かったと思います。