鑑賞記録(2022.9.17)WKW 4K上映  ウォン・カーウァイ監督『天使の涙 レストア版』1995@シネ・リーブル神戸

鑑賞記録(2022.9.17)

WKW 4K上映

ウォン・カーウァイ監督

天使の涙 レストア版

1995

@シネ・リーブル神戸

 

 

現在、各都市で行われている

WKW(Wong Kar Wai)4K 上映

 

第53回カンヌ国際映画祭にてトニー・レオンが主演男優賞を獲得し、ウォン・カーウァイ監督の代表作となった『花様年華』(00)。その制作20周年を記念し、監督自らの手により過去作を4Kレストアするプロジェクトが実施。その中より、珠玉の5作がスクリーンに帰ってくる。

ウォン・カーウァイ監督は、新たな上映素材について「『恋する惑星』と『花様年華』は私のお気に入りのアスペクト比1.66:1で撮影され劇場公開されましたが、ビデオ化の際に1.85:1に修正されました。そこで今回のレストアでは元のアスペクト比に戻しました。『天使の涙』は、元々意図していたスコープサイズに変更しています。当時はスタンダード画面で撮影したものをワイド画面に編集することは不可能でしたが、今回のレストアで実現することができました。また、『恋する惑星』は公開当時5.1chが存在しなかったため、今回5.1ch音声を再構成『花様年華』もリミックスしています」と、画面サイズや音声の修復についてこだわりを明かしている。

ウォン・カーウァイ監督×撮影監督クリストファー・ドイルの名コンビが生み出す映像は、それまでのアジア映画のイメージを一新。90年代に日本で巻き起こったミニシアターブームを牽引する存在となり、そのスタイリッシュな映像と世界観は今もなお多くのクリエイターに影響を与え続けている。

そして今、ウォン・カーウァイ監督作が《時》を真空に閉じ込めたまま、さらなる吸引力を以って蘇る。恋は鮮やかに目の前を彩り、ふたたび心奪うだろう。

(WWK公式サイトIntroductionより。下線は付け足し)

 

 

2022年9月現在の神戸では

9月9日(金)より、

 

シネ・リーブル神戸さんで上映開始。

(2K上映)

 

上映5作品(4Kレストア版)+1作品

恋する惑星1994年/102分/香港/1.66:1/広東語/5.1ch

『天使の涙』 1995年/99分/香港/2.39:1/広東語/5.1ch

ブエノスアイレス1997年/96分/香港/1.85:1/広東語・中国語・スペイン語/5.1ch

花様年華 2000年/98分/香港/1.66:1/広東語/5.1ch

2046 2004年/129分/香港/2.35:1/広東語・中国語・日本語/5.1ch/R15+

 

欲望の翼【デジタルリマスター版】1990年/95分/香港 (※本作のみ2022年9月16,18,22日の3日間限定上映)

(※2022年9月現在、U-NEXTでレストア版が鑑賞できます!)

 

『天使の涙 レストア版』1995/99分/香港(広東語)/カラー/2.39:1/5.1ch

もともとは『恋する惑星』の一部として考えられたストーリーであったが、独立した作品として製作された。主な舞台は、九龍の觀塘や尖沙咀などである。(ウィキペディアより)

原題

墮落天使

(英題:Fallen Angels)

 

あらすじ

エージェントの女(ミッシェル・リー)は、仕事以外で顔を合わせることがほぼない殺し屋の男(レオン・ライ)に密かな恋心を抱いていた。足を洗いたいと考えている殺し屋はある大雨の日、オレンジ色の髪の女(カレン・モク)に出会い、互いのぬくもりを求める。一方、期限切れのパイナップル缶を食べて口がきけなくなったモウ(金城武)は、夜な夜な他人の店で勝手な商売を楽しむ日々。そんな中、失恋娘(チャーリー・ヤン)と出会い初めての恋をする。(公式サイトより。※金髪の女→オレンジ色の髪の女と表記を変更しました。役者名も補足しました。)

感想

ウォン・カーウァイ監督作、

やはり独自の世界観があります!!

 

 

何度もここで書いていますが、

 

私は特に、

冒頭がどう始まるかを

とても大事にしていて、

 

 

今のところ毎回

 

おぉ、なになに・・・!?

と、何か惹きつけられるものを

感じます。

 

 

根拠は分かりませんが、

フィーリング的な問題です。ww

 

 

お話は、

恋する惑星』(1994)

に引き続き、

 

恋愛群像劇ですが、

 

 

撮影方法がとても面白く、

アイディアに溢れていて、

 

 

監督の

イマジネーションの豊かさ

感じます。

 

 

 

正直、今の私は、

恋愛話に興味が失せていて・・爆

 

 

あまり恋愛のあーだこーだが

ぶっちゃけ

全然響きませんが、、、ww

 

 

これは観る時の状況による!?

のかもしれませんね・・・

 

 

この感じ方は、

 

本作だからではなく、

恋愛物語全般に

言えることなんですが。ww

 

 

 

ウォン・カーウァイ監督作、

 

恋愛ありき、

のようですけどww

(まぁ大抵そう。そうじゃない方が少ないが)

 

 

そうは言いつつも、

 

映画として観ていて面白く、

とても楽しめます。

 

 

 

やはり監督の独自性を感じる

監督が私は好きですね。

 

 

一瞬でもいい、

 

何か他とは違う、

新しい瞬間を観られれば、

 

それは観る価値があった

 

というものです。

 

 

 

ウォン・カーウァイ監督は

それを十分に

持っている監督ですね。

 

 

映画館でこうして観られることは

とても良い機会だと思います。

 

 

他の作品も

どんな感じか楽しみです。

 

 

(2022年9月20本目。本年度334本目、映画館178本目)

 

 

ネタバレMEMO

カレン・モクの髪の色がオレンジ色になったのは、ウォン・カーウァイの映画らしく偶然の結果。ウォン監督とカレンが出会った当時、カレンはジャッキー・チョン監督の『望月』のビデオクリップ撮影のため、髪をオレンジに染めていて、そのまま本作の撮影へ。彼女の演技を気に入った監督は、ワンシーンのつもりだったがシーンを大幅に増やすことを決めるも、その時にはすでに彼女はエリック・ツァン監督の『救世神棍』の撮影用に丸坊主にしていたため、今度はカツラを着けて演じることに。彼女がカツラなしで演じたのは、レオン・ライ演じる殺し屋と雨の中キスをするシーンのみとのこと。(公式パンフレットより抜粋、一部引用)

金城武演じるモウも、映画の途中で突然金髪に変化する。物語上では彼が初めて恋に落ちたことで髪の色が変化し、失恋によって黒髪に戻るのだが、これもやはり金城武本人の別の仕事のために髪の色を変える必要があり、それをそのまま生かした演出だ。(公式パンフレットより抜粋)

 

挿入曲

齊秦『思慕的人』(洪一峰のカバー曲)

The Flying Pickets『Only You』(Yazoo『Only You』のカバー曲)他

 

スタッフ

監督・脚本・製作:ウォン・カーウァイ

製作総指揮:チャン・イーチェン

製作補:ジャッキー・バン

アソシエイト・プロデューサー:ロー・マン

撮影:クリストファー・ドイル

美術・衣装:ウィリアム・チョン

編集:ウォン・ミンラム

録音:レオン・タッ

音楽:フランキー・チャン

 

キャスト

殺し屋(ウォン):レオン・ライ

エージェント:ミッシェル・リー

モウ(何志武):金城武

失恋娘(ヤン):チャーリー・ヤン

オレンジ色の髪の女:カレン・モク

モウの父:チャン・マンルイ

アイスを食べさせられる男:チャン・ファイフン

居酒屋の店主(斎藤):斎藤徹