鑑賞記録(2022.7.31)3部作イッキ観!!フランシス・フォード・コッポラ監督『ゴッドファーザー PART Ⅱ』1974@パルシネマしんこうえん

鑑賞記録(2022.7.31)

3部作イッキ観!!

フランシス・フォード・コッポラ監督

ゴッドファーザー PART Ⅱ』1974

パルシネマしんこうえん

 

ゴッドファーザーシリーズ 今回上映3作品

ゴッドファーザー』      1972/175分

『ゴッドファーザー PARTⅡ』  1974/200分

ゴッドファーザー(最終章)マイケル・コルレオーネの最期』2020/158分

 

『ゴッドファーザー PART Ⅱ』1974/200分/アメリカ/テクニカラー

1972年に公開された『ゴッドファーザー』の続編。原作となったマリオ・プーゾの小説の中から、前作では描けなかった父ヴィトー・コルレオーネの青年時代と、息子マイケル・コルレオーネのその後という二つの異なった時代の物語を平行させながら描いている

パラマウント映画は『ゴッドファーザー』が公開される数か月前から続編の製作を検討していた。1971年8月、ちょうどコッポラがシチリア島のロケを終えた頃、続編の脚本執筆にゴーサインが出され、パラマウントはマリオ・プーゾと契約を交わした。コッポラは『ゴッドファーザー』公開から1か月後の1972年4月、続編の監督には興味がないと表明し、関係者を驚かせた。パラマウントはコッポラに対し製作に関するほぼ全面的な決定権、事実上無制限の予算などを約束し、彼を説き伏せた。コッポラは監督兼プロデューサーとして契約書にサインをし、前回同様、プーゾと脚本を共同執筆した

映画は1973年10月1日から1974年6月19日の間に撮影された。1974年12月12日に全米で公開され、興行的に成功を収めた。批評家たちからも前作に勝るとも劣らない傑作であると絶賛された。同年度のアカデミー賞では作品賞を含む9部門(そのうち助演男優賞部門では3人が候補になった)でノミネートされ、そのうち作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞・作曲賞・美術賞を受賞した。アカデミー作品賞を受賞した映画の続編が再び作品賞を受賞したのは、現在に至るまでアカデミー賞史上唯一の快挙である。

この映画はテクニカラーで撮影された最後のアメリカ映画である。

(↑ウィキペディアより)

U-NEXTでも鑑賞できますが、映画館の大スクリーンで観たいということで、映画館での鑑賞です!!

受賞

アカデミー賞(第47回、1975年開催)

作品賞:フランシス・フォード・コッポラ/グレイ・フレデリクソン/フレッド・ルース

監督賞:フランシス・フォード・コッポラ

助演男優賞:ロバート・デ・ニーロ

脚色賞:フランシス・フォード・コッポラ/マリオ・プーゾ

美術賞:ディーン・タブラリス/アンジェロ・グラハム/ジョージ・R・ネルソン

作曲賞:ニーノ・ロータ/カーマイン・コッポラ

 

他、多数

 

原題

The Godfather Part II

 

一言あらすじ

前作『ゴッドファーザー』に続く1958年から1959年(一部に1941年の回想)、マイケル・コルレオーネの現在で、ファミリーを守るために戦うマイケルの物語と、1901年から1925年までの、マイケルの父ヴィトー・コルレオーネが幼い頃にニューヨークに渡り、コルレオーネ・ファミリーを築いていく過去の物語とを描く。

 

感想

PARTⅠからお昼休憩を挟んで、

PARTⅡいざ鑑賞!

(200分とさらに長いので途中休憩あり)

 

 

前作で

原作から端折られていた、

 

マイケル達のパパ

ヴィトー・コルレオーネの

若かりし頃のお話と、

 

 

原作本にはなかった、

 

マイケルがドンとなった

その後(前作の後)の物語。

 

 

マイケルのその後は、

映画オリジナルということですかね。

 

 

お話は、

ヴィトーの過去を知ることで

 

彼がどんな人物か、

 

いかにして

ドンとなって行ったのかがわかるので

 

より一層キャラクターに愛着が湧きます。

 

 

 

ヴィトーの過去も

原作とは少し異なる所はありますが

 

特に違和感などなく

観進めることができます。

 

 

ロバート・デ・ニーロが

またカッコいいんですね〜!

 

 

前作のオーディションで

ソニー役に落ちて良かったですね!!www

 

 

 

こっちの方が合っている気がします。

(こうして実際に観てるからかもしれませんが)

 

 

 

やっぱりドンとなる人物達は

 

皆、貫禄があってカッコいい〜!!

 

 

 

 

そしてマイケルの方は・・・

 

 

どんどん

非情で冷徹なドンに

 

ならざるを得ないというか・・・

 

 

最初の頃のマイケルから

かなり変化していきます。

 

 

 

身近な者たちが

 

理由はあれど、

裏切り行為を働いていく。

 

 

 

人間の弱く脆い部分や、

欲望などが

 

渦のように蠢きます。

 

 

 

自分や家族の命にも関わるし、

 

人間不信に陥っても

仕方ないような・・・

 

 

 

そして言葉は

 

何の意味も持たない・・・

 

 

 

慎重に、警戒し、

小さな変化に目を光らせ、

 

言葉を信じず、疑り深く、

本能を働かせ、

 

常に神経を張り詰める・・・

 

 

 

凄まじいプレッシャーです。

 

 

でもそうしないと

命がなくなるかもしれない・・・

 

 

皆が皆、

そう思っている世界。

 

 

しんどすぎますね・・・www

 

 

そして、

一度入ったら、

 

簡単には出られない・・・

 

 

マイケルとケイには、

パパとママのようになってほしかったですが、

 

 

 

そうもいかないのが

 

リアルですね。

 

 

時代の変化もあるのかもしれません。

 

 

 

しかし、

アカデミー賞が物語っているように、

 

 

続編って

大抵微妙になりがちですが、

 

本作は素晴らしい続編です。

 

 

 

最近では、

トップガン マーヴェリック』(2022)が

異例の36年の時を経て

 

トップガン』(1986)を上回る

素晴らしい続編でしたが、

 

 

 

それとは全く異なるようなタイプの

続編の本作。

 

 

 

どちらかといえば、

 

本作のような

続編の作り方が多いと思いますが、

 

本作の

その出来栄えは見事です。

 

 

 

お話と共に、

ドン・ヴィトーのキャラクターも深まり、

 

それと同時進行で

 

マイケルは、

自分の人生に代償を払いながら

 

ドンとして

土台を強固にしていきます。

 

 

人間の物語ですね。

 

 

 

 

家族のためにと行動しながら、

 

しかしそのために

 

家族が崩壊していく・・・

 

 

何という悲しい矛盾!!

 

 

出口のない迷宮に

入ってしまったかのように

 

観客としても

解決策が見つからない・・・

 

 

それでも生き抜かなければならない。

 

 

すごい物語です。

 

 

 

(2022年7月42本目。本年度268本目、映画館131本目)

 

 

スタッフ

監督:フランシス・フォード・コッポラ

脚本:マリオ・プーゾ、フランシス・フォード・コッポラ

音楽:ニーノ・ロータ、カーマイン・コッポラ

撮影:ゴードン・ウィリス

編集:ピーター・ツィンナー、バリー・マルキン、リチャード・マークス

製作:フランシス・フォード・コッポラ、グレイ・フレデリクソン、フレッド・ルース

配給:パラマウント・ピクチャーズ

キャスト

ドン・マイケル・コルレオーネ:アル・パチーノ

トム・ヘイゲン:ロバート・デュヴァル

ケイ・アダムス・コルレオーネ:ダイアン・キートン

ヴィトー・コルレオーネ(若年期):ロバート・デ・ニーロ

フレデリコ・”フレド”・コルレオーネ:ジョン・カザール

コニー・コルレオーネ:タリア・シャイア

ハイマン・ロス:リー・ストラスバーグ

カルメラ・コルレオーネ:モーガナ・キング

カルメラ・コルレオーネ(若年期):フランチェスカ・デ・サピオ

ピーター・クレメンザ(若年期):ブルーノ・カービー

サルバトーレ・テッシオ(若年期):ジョン・アプレア

ソニー・コルレオーネ:ジェームズ・カーン

ジェンコ・アッバンダンド:フランク・シベロ

ドン・ファヌッチ:ガストーネ・モスキン

ドン・チッチオ:ジュゼッペ・シラート

ロッコ・ランポーネ:トム・ロスキー

アル・ネリ:リチャード・ブライト