鑑賞記録(2022.8.27)井口奈己監督特集 井口奈己監督『こどもが映画をつくるとき』2021@神戸映画資料館

鑑賞記録(2022.8.27)

井口奈己監督特集 

 

井口奈己監督

こどもが映画をつくるとき

2021

神戸映画資料館

 

 

(↑神戸映画資料館2022年8月チラシより)

 

今回の井口奈己監督特集 上映作品

犬猫(8mm)(2000/84分/8mm)

犬猫(35mm)(2004年/94分/35mm)

だれかが歌ってる(2019/30分/デジタル)

こどもが映画をつくるとき』(2021/116分/デジタル)

 

『こどもが映画をつくるとき』2021/116分/日本/カラー/デジタル

長編では7年ぶりとなる井口奈己監督の新作『こどもが映画をつくるとき』。2020年12月26日から28日の3日間、宮崎で開催されたこども映画教室の様子を捉えた本作は監督初のドキュメンタリーでもある。参加した12名のこどもたちが「別の顔」をテーマに映画を発見してゆく姿を追うカメラは、過去作にない井口映画の別の顔も写し出し、躍動感とみずみずしさの溢れる一作が誕生した。(神戸映画資料館公式サイトより)

映画をつくるこどもたちの姿から、映画作りの初期衝動や自由さが、驚くほどまっすぐに伝わってくる井口奈己監督の初ドキュメンタリー作品。(神戸映画資料館2022年8月チラシより)

 

感想

3日間のこども映画教室を追った

ドキュメンタリー。

 

 

3日間で

こどもたちが映画を作る!

というんだから、

 

 

面白くないはずがない!!

 

と思い、鑑賞。

 

 

最近、

 

小学生が映画を撮るという映画

ラストサマーウォーズ』(2022)や

 

 

高校生が映画を撮るという映画

サマーフィルムにのって』(2020)

など、

 

 

こどもから学生まで映画を撮る

という映画を観て

 

とても興味深く面白かったが、

 

 

これらはフィクション。

 

 

しかし本作は

ドキュメンタリーなので

 

実際に起こっている事を

追いかけていく。

 

 

 

こどもたちの自由さや

粒だったキャラクター

 

ちょっとしたことを

敏感に察する能力など

 

 

毎度のことのように

しょっちゅうここでも書いているが、

 

 

やっぱり

こどもと動物は

 

抜群に面白い。

 

 

12人が6人ずつ

2つのチームに分かれて撮るのだが、

 

 

それぞれに

 

あーだこーだ

あっちゃこっちゃ?

てんやわんやしながら

 

 

支える大人リーダーのお二人も

 

 

(深田隆之さんと、大川景子さんという

豪華なメンツ!!

 

深田隆之監督『ある惑星の散文

大川景子編集『春原さんのうたなど。

 

え、合ってます?よね!?w

同姓同名の人違いじゃないですよね?ww)

 

 

なるべく手を出さず

 

しかしそれとなく

アドバイスしながら

 

寄り添っておられます。

 

 

 

いや〜、

これは体力要りますねww

 

 

すごいわぁー!

(私には出来なさそう・・・汗)

 

 

 

こどものストレートなツッコミ!w

 

思ったことをズバリ言ってみたり、

 

非難されてる!!と怒ってみたり、

 

フラッと輪から外れてみたり・・・

 

 

とても面白いです。

 

 

 

結構小さいお子さんから

ちょっと大きなお兄ちゃんお姉ちゃんと

 

低学年〜高学年くらいまで

年齢層もバラバラでしたが

 

 

日を追うごとに

少しずつ慣れも加わってか

 

 

チームとしての感じや

やりとりがスムーズになっていく様

工夫していく様

ぶっつけで交渉とかしてみたり!!

 

 

本当に素晴らしいですね。

 

 

 

 

出来上がった

2チームの作品も観させてもらいましたが、

(本作内に作品としては登場しません)

 

 

 

こどもならではの

 

狙ってないんだけど

そうなっちゃってるんであろう

 

カメラの斜め感とか、

マイク入っちゃってるとか、

すごい下から目線とか、

(意外!?と)ズーム使ってるぜ!とか、

 

 

ある意味

めちゃくちゃ新鮮で、

しかもなんだか味があり

 

とても面白かったです!ww

(さすがに編集作業自体は大人の手でしょうが)

 

 

 

さらには、

素晴らしいショットも撮れており、

 

ちゃんと狙って

こうしよう!と撮ったところも

しっかり出来てました!

 

 

すごいですね〜〜〜!!!

 

 

素晴らしいです。

 

 

(↓以下、2チームのYouTubeリンク)

 

青チーム『宮崎神宮の自然と音』

赤チーム『商店街のふしぎな道』

 

 

被写体が面白いのもさる事ながら、

 

撮影陣や編集された井口監督の

 

こどもたちに寄り添うような

 

それでいて

とっても率直ストレートな

作品だと思いました。

 

 

今後の井口奈己監督作、

後2本ぐらいは

 

こどもたちを撮るみたいですよ。

(アフタートークで仰ってました)

 

 

とても楽しみですね!

 

 

(2022年8月38本目。本年度307本目、映画館160本目)

 

 

スタッフ

監督・撮影・編集:井口奈己

撮影・仕上げ:鈴木昭彦

撮影:真弓信吾

録音:城野直樹、坂元就

音楽:木村恵太郎

プロデューサー:石田達也(JLYpみやざき実行委員会)、臼井省司(宮崎映画祭実行委員会)

プロデューサー・撮影・編集:増原譲子(ナミノリプロ)

制作:ナミノリプロ

 

青チームリーダー(宮崎神宮):おーちゃん(大川景子)

赤チームリーダー(商店街):ふかちゃん(深田隆之)