鑑賞記録(2023.1.16)
没後45年
フォーエバー・チャップリン
チャールズ・チャップリン映画祭
チャールズ・チャップリン監督
『殺人狂時代』1947
@シネ・リーブル神戸
昨年の11月から全国で行われている
”没後45年
フォーエバー・チャップリン
チャールズ・チャップリン映画祭”
神戸では
シネ・リーブル神戸さんでの上映です。
2023.1.13(金)〜1.26(木)まで
かなりタイトなスケジュールなので
お見逃しなく!!
没後45年 フォーエバー・チャップリン チャールズ・チャップリン映画祭 上映作品
【長編】
『キッド』1921年/53分/アメリカ
『巴里の女性』1923年/81分/アメリカ
『黄金狂時代』1925年・1942年/72分/アメリカ
『サーカス』1928年/72分/アメリカ
『街の灯』1931年/86分/アメリカ
『モダン・タイムス』1936年/87分/アメリカ
『独裁者』1940年/125分/アメリカ
『殺人狂時代』 1947年/24分/アメリカ
『ライムライト』1952年/138分/アメリカ
『ニューヨークの王様』1957年/105分/イギリス
『チャップリン・レヴュー』1959年/117分/アメリカ
(↑1959年にチャップリン自身が過去の3本(『犬の生活』『担え銃』『偽牧師』)の短編をまとめ、音楽を作曲し、再編集した作品)
【短編】
『サニーサイド』1919年/30分/アメリカ(※『キッド』と併映)
『一日の行楽』1919年/18分/アメリカ(※『サーカス』と併映)
『のらくら』1921年/29分/アメリカ(※『巴里の女性』と併映)
『給料日』1922年/22分/アメリカ(※『黄金狂時代』と併映)
(入場時、ポストカード頂きました!)
↓
『殺人狂時代』1947/124分/アメリカ/スタンダード/モノクロ
第二次世界大戦真っ只中の1942年秋、1920年代のフランスに実在したアンリ・デジレ・ランドリュー(1869年 – 1922年)という殺人鬼をモデルにした映画の脚本を書くので、その映画の主演をしてもらいたいという話をオーソン・ウェルズがチャップリンに持ち込んだ。アイデアだけで脚本を書く以前の段階であったため、その場は断るが、後にそのアイディアを別の形で映画化することを思いつく。トラブルを避けるために、ウェルズに連絡して「原案」のクレジットを入れ、5000ドルを払うが、実質はウェルズは何もしていない。ただし、後にウェルズが『殺人狂時代』の産みの親は自分だと吹聴したことにチャップリンは心を痛めたという。チャップリンは映画化に際し、ランドリューのエピソードにウェインライトというイギリスにいた殺人鬼を掛け合わせた形の主人公「アンリ・ヴェルドゥ」を考案。脚本の完成に、検閲の影響を挟んだこともあったが2年をかけ、1946年5月から撮影を開始した(ラストシーンから撮影した)。しかし、この頃のチャップリンは様々な困難にぶち当たっていた。
アメリカでこの作品が正当に評価されるようになったのは、ベトナム戦争に対する反戦運動が高まった1970年代になってからである。
チャップリンは、チャーリーにおいてはアザラシから作った付け髭をつけていたが、この作品では自前の髭を蓄えている。
(↑ウィキペディアより)
原題
MONSIEUR VERDOUX
一言あらすじ
不況のために銀行をクビになったヴェルドゥは、金持ち女性を次々と誘惑して命と財産を奪う<仕事>を始める・・・(公式サイトより一部抜粋)
感想
本日は、
シネ・リーブル神戸さんに
行けないだろうな〜
と思っていましたが、
予定変更になり、
急遽行けることになりました!!
やった!!ww
(当日の予定変更、結構あるある)
こちらも題名だけは知っていたけど
初鑑賞!
チラッとあらすじを見ただけでも
面白そうだなと思っていましたが・・・
え、やっぱり
めっちゃ面白かったんですけど!!!
何気に私、
トーキーのチャップリンを観るの
初めてかもしれません・・・
多分、声を聞いたことくらいは
あったように思うけど、
(※前回の『チャップリン・レヴュー』は別で)
しゃべって演じている
チャップリン、
ちゃんと観たことなかったな・・・
個人的には、
トーキーのチャップリン、
めちゃくちゃ好きです。
サイレントの王様的
存在かと思っていましたが、
トーキーの役者としても
素晴らしいです!!
サイレントの時とは
また一味違いつつ、
”喜劇色は少なく”と
ウィキペディアにも書かれていますが、
個人的には
これでも十分面白かったですよ!?
なんならこれくらいの方が
逆に笑える私です!?w
鑑賞後にチラッと調べたら、
当時のチャップリンは
赤狩りなど
様々な困難があったようで、
公開当時は
”チャップリンの映画で
唯一純損失が出た映画”
だったそうですが、
私の中では、
ベスト級に入る
超名作だと感動しましたが!!
時代・・・ですね・・・
こんなに脚本がしっかりとしていて、
面白味があり、
さらにはすごい結末・・・
脚本、演技、思想・・・
笑わすだけじゃないぜ!!
ってところを見せ付けられた!
と感じました。
やはり監督に
何かしらの信念があり、
突き抜けていると、
その時すぐには理解されなくとも、
時代が後から追い付いてきます。
それが何年かかるか分かりませんが、
いずれきっと。
ラストの名言は
これぞ真実。
いや〜、
映画館で観ることが出来て、
本当によかったです!!
また改めて観返したい作品です。
ただひとつ、
堺正章さんとそっくりに見えた!ww
いつものチャップリンがお好きなら
どうか分かりませんが、
(確かにチャップリンイメージとは一味違うけど)
個人的には
とっても素晴らしかったです!!
ぜひ、ご覧ください!!
(2023年1月7本目。映画館4本目)
スタッフ
監督・脚本・作曲・プロデューサー:チャールズ・チャップリン
原案:オーソン・ウェルズ
撮影:クルト・クーラン、ローランド・トサロー
キャメラマン:ウォレス・チューニング
美術:ジョン・ベックマン
音響:ジェイムズ・T・コリガン
音楽監督:ルドルフ・シュレイガー
製作:チャップリン−ユナイテッド・アーティスツ
他
キャスト
アンリ・ヴェルドゥ:チャールズ・チャップリン
アナべラ・ボヌール:マーサ・レイ
マリー・グローネ:イソベル・エルソム
娘:マリリン・ナッシュ
モーリス・ボッテロ:ロバート・ルイス
モナ・ヴェルドゥ:メイディ・コレル
ピーター・ヴェルドゥ:アリソン・ロッダン
他
ネタバレMEMO
長年親しまれた「チャーリー」のスタイルを捨て、チャップリンの映画にしては珍しく喜劇色が少なく、シリアスな展開であると評価されている。生前、チャップリン自身がこの映画を最高傑作と評価していた。それに加えて、主人公が処刑に向かう前の以下のセリフが、チャップリンの代表作に押し上げた原因とされている。
【英語(原語)】
Wars, conflict – it’s all business. One murder makes a villain; millions a hero. Numbers sanctify.
【日本語訳】
戦争や紛争、これは全てビジネス。1人の殺害は犯罪者を生み、100万の殺害は英雄を生む。数が(殺人を)神聖化する。
一方で、この作品がきっかけとなり、赤狩りによるチャップリン排斥の動きがますます加速。1952年のアメリカ追放へとつながった。
(↑ウィキペディアより)